Amazonはいまや、多くのブランドにとって、有望で効果的な広告チャネルとみなされるようになった。ただし、広告効果と投資利益率(ROI)について見ると、リテールメディアはまだ、eコマースでコンバージョン獲得するために昔から使われている検索広告には及ばないことが調査で明らかになった。
近年のリテールメディアの台頭によって、ブランドがGoogleとFacebook以外の場所でデジタル広告予算を活用できる新たな場所が登場した。
Amazonはいまや、このプラットフォームで商品を販売する多くのブランドにとって、必須とはいえないまでも、有望で効果的な広告チャネルとみなされるようになった。ウォルマート(Walmart)、ターゲット(Target)、クローガー(Kroger)といった小売業者も一定の実績を上げ、広告主にとって魅力的な存在となりつつある。広告主はできる限り広告支出先を分散させざるを得ない状況にあり、こうした小売チャネルが、そのテストをするための新しいオプションや機会を提供している。
ただし、広告効果と投資利益率(ROI)について見ると、リテールメディアはまだ、eコマースでコンバージョン獲得するために昔から使われている検索広告には及ばないことが、米DIGIDAYの兄弟サイト「モダン・リテール(Modern Retail)」の調査で明らかになった。
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ブランドとエージェンシーの広告バイヤー114人を対象とした調査によれば、広告効果の面でもっとも高く評価されたリテールディアはAmazonだった。これはおそらく、Amazonがもともと商品の購入からとても近いところにあるからだろう。しかし、広告バイヤー間でのAmazon人気が数年前から高まっているにもかかわらず、回答者の70%が検索広告を効率的に売上を伸ばすためのもっとも効果的なチャネルだと評価した。
さらに検索広告は、広告効率の面だけでなく、費やした予算から得られる利益がもっとも高い広告として評価されている。Facebookとインスタグラム(Instagram)はAmazonよりROIが高いものの、検索広告が提供する利益には及ばない。調査によれば、回答者の66%が、検索広告のROIを「良い」または「非常に良い」と評価していた。
Jack Marshall(原文 / 訳:ガリレオ)