今年のホリデーシーズンに各ブランドはFacebookやGoogleだけでなく TikTok など各種マーケティングチャネルの活用に傾いている。これはiOS14のアップデートによりサイト間で消費者の行動追跡が困難になりFacebookなど主要なプラットフォームで顧客の獲得コストが上昇しつつあることを反映している。
こちらは、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です
※モダンリテール[日本版]は、DIGIDAY[日本版]内のバーティカルサイトとなります
今年のホリデーシーズンに、各ブランドはFacebookやGoogleだけでなく各種のマーケティングチャネルの活用に傾いている。
これは、iOS14のアップデートによりウェブサイト間で消費者の行動の追跡が困難になり、Facebookなどの主要なプラットフォームで顧客の獲得コストが上昇しつつあることを反映している。その結果として、マーケターは実質的にマーケティングキャンペーンを片っぱしから実行し、どれに効果があるかを試している状況だ。これは、ブランドと小売業者の専門家に対して米モダンリテールが行った調査の結果に基づいている。
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プライバシーに関するほかの最近の変更からも、マーケティングのプレイブック再考が求められるようになってきている。多くのブランドや小売業者はサードパーティーCookieの使用終了の準備をはじめ、顧客と接触するためさまざまな新しい戦略をテストしている。
その結果、米モダンリテールの最新の調査によれば、多くの回答者はTikTokやインフルエンサーなどのチャネルが必須条件になったと考えている。回答者の49%は、ホリデーシーズンにおいてTikTokが少なくともある程度重要なチャネルであると回答し、67%はインフルエンサーの役割もますます重要になっていくと答えた。
TikTokなどのチャネルはブランドのテスト対象として依然として広く使用されているが、各ブランドは依然として、何が効果的であるかを見極めようとしている状況だ。クランブルクッキーズ(Crumbl Cookies)などのブランドは「箱から取り出す」動画や、新しいフレーバーの発売を発表することなどで、TikTokのフォロワーを増やした。ホームシックキャンドルズ(Homesick Candles)などのほかのブランドは、HOW TOコンテンツがフォロワーの共感を呼ぶことに気づいた。一方で多くのブランドは、何百万人ものフォロワーを持つインスタグラマーよりも、マイクロインフルエンサーと協力することでさらに高い投資対効果を得られることを発見している。
残された大きな疑問は、これらの新しいマーケティング戦略がうまく機能するのかということだ。それが判明するのはおそらく、第4四半期の決算発表が公開されはじめてからということになるだろう。
Cale Guthrie Weissman(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)
Illustration by Ivy Liu