「地方ニュース需要は高い。だが、広告は追いついてない」:米・地元紙を扱うマクラッチーCEO、クレイグ・フォーマン氏

米国の地元紙を扱うマクラッチー(McClatchy)のCEO、クレイグ・フォーマン氏はいま、地方のニュースがかつてないほど重要だと主張する。

同氏は米DIGIDAYのポッドキャスト番組で「コロナ禍によって、私たちは皆コミュニティ全体としての強さや活気の重要性を改めて認識することになった」と述べている。「マクラッチーではデジタルトラフィックや需要がかつてないほど高まっている」。

マクラッチーはマイアミ・ヘラルド(Miami Herald)やカンザス・シティ・スター(The Kansas City Star)、サクラメント・ビー(The Sacramento Bee)といった米国の地方紙を発行している。フォーマン氏によれば同社の3月のデジタルトラフィックは3分の2近く増加し、ユーザー数は1億人間近となっているという。

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地元ブランドならではの強み

「地元のカスタマーからは、地元に関するニュースは全国紙ではまったくカバーできていないという話を聞く。たとえばカンザス・シティは、カンザス州政府の秘密を暴く調査記事を報じ、政治的な変化を引き起こしたとして受賞された。全米で話題になり、ピューリッツァー賞も獲得している。これまで受賞回数は54回にものぼる。全国メディアの話ではない。地元に欠かせないメディアによる報道であり、こういった点が地元ブランドの強みといえるだろう」。

頭を悩ます「大きなパラドックス」

「だがそれにも関わらず『大きなパラドックス』に頭を悩ませている。マクラッチーは広告面でこれまで記事の品質に見合うような結果を出せていないのだ。そこでいまは、広告主に広告掲載コンテンツの内容に注目してもらおうと取り組みを行っている」。

地元ブランドにリーチするため

「デジタル広告業界では、広告の内容と記事がマッチするようなブランド構成が欠けている場合が多いように思われる。地元におけるサクセスストーリーが取りざたされるこの時期にあって、地方のニュースを報じる信頼性の高いプラットフォームとして地元ブランドに認識してもらうため、マクラッチーは各社と協力して取り組んでいる」。

PIERRE BIENAIMÉ(原文 / 訳:SI Japan)