MACコスメティックス(MAC Cosmetics)は、29年の歴史がある慈善プログラム、ビバ グラム(Viva Glam)を通じて、次世代のトランスジェンダーのメイクアップアーティストを教育し、鼓舞することに狙いを定めた新たな取り組みを行う。これは親会社であるエスティローダー(Estée Lauder)が売上減少を報告するなかで発表された。
「全国に店舗があるMACのすばらしい点は、それが地方の店舗であっても安心して利用できること」と、MACコスメティックスのグローバルクリエイティブディレクターであるドリュー・エリオット氏は語った。エリオット氏によると、MACの店舗やショップ・イン・ショップは、MACの化粧品の処方やビジネスについて学びながら、自分自身のアイデンティティを表現することも学びたいと思っているトランスジェンダーや過小評価されている若者を惹きつけるようになったという。
MACコスメティックス(MAC Cosmetics)は、29年の歴史がある慈善プログラム、ビバ グラム(Viva Glam)を通じて、次世代のトランスジェンダーのメイクアップアーティストを教育し、鼓舞することに狙いを定めた新たな取り組みを行う。これは親会社であるエスティローダー(Estée Lauder)が売上減少を報告するなかで発表された。
「全国に店舗があるMACのすばらしい点は、それが地方の店舗であっても安心して利用できること」と、MACコスメティックスのグローバルクリエイティブディレクターであるドリュー・エリオット氏は語った。エリオット氏によると、MACの店舗やショップ・イン・ショップは、MACの化粧品の処方やビジネスについて学びながら、自分自身のアイデンティティを表現することも学びたいと思っているトランスジェンダーや過小評価されている若者を惹きつけるようになったという。
LGBTQIA+コミュニティをサポートする活動
10月21日、MACコスメティックスはニューヨーク市で開催された第5回ナショナル トランス ビジビリティ マーチ(National Trans Visibility March)のスポンサーを務めた。同社は2019年から毎年行われている同イベントのスポンサーとなっている。MACコスメティックスのチームはマーチに参加、また活動家たちをはじめとするスピーカーらが参加した同時開催のラブ・ラリー(Love Rally)の現場では、MACのアーティストたちが参加者のためにメイクアップのタッチアップを行った。
Advertisement
このマーチのスポンサーシップはブランドのビバ グラムのプログラムの一環であり、このプログラムは、口紅ビバ グラムの販売をLGBTQIA+コミュニティに年間を通じて還元するという慈善キャンペーンである。ビバ グラムは、LGBTQIA+の平等な権利と健全な未来を推進する団体を支援しており、そのなかには、子供たちに焦点を当てた団体のマーメイズ(Mermaids)、英国のマイクロレインボー(Micro Rainbow)、ブラジルのセントロ カーザ ウン(Centro Casa Um)、米国のヘトリック マーティン インスティテュート(Hetrick Martin Institute)とロサンゼルスLGBTセンター(Los Angeles LGBT Center)などが含まれている。
トランスジェンダーの若者にメイクアップ教育の機会を提供
ビバ グラムはまた、メイクアップの芸術的技巧に関心のある若者たちに教育の機会も提供している。MACの現場および教育担当幹部であるブラッドリー・ミラー氏は次のように述べた。「私はちょうど新しい世代のMACのアーティストをトレーニングしていたのだが、そのクラスにはトランスジェンダーやジェンダーフルイドの人たちがかなりいた。このコミュニティ、特に若い世代には目的や意義を求めたいという気持ちがある。そして、そうした若者たちはパワフルで影響を与えることにしか参加しない」。
さらに、MACはヘトリック マーティン インスティテュートを通じて、10人のトランスジェンダーの学生を対象に、基礎的なメイクアップスキルを教え、関連するキャリアの機会に目を向けてもらうことに注力した6週間のプログラムを開催した。学生たちはフル装備のメイクアップキットと、参加しているMACアーティストたちのコンタクト先の情報なども受け取った。
あらゆる年齢、人種、ジェンダーの人々のための場所として
タイム誌によると、Z世代はほかの世代に比べて、トランスジェンダーまたはノンバイナリーだと自認していると回答する割合が非常に高いようだ。ブーマー世代ではトランスジェンダーだと回答したのが1000人中1人しかいないのに対し、Z世代では1000人中23人がトランスジェンダーであると回答している。
今後、MACはビバ グラムのプログラムを自社の多くのグローバル市場に導入する計画だ。「MACは世界中の非常に多くのLGBTQ団体と協力し、そのコミュニティとすばらしい関係を築いているので、そうしたグループにもメイクアップ技術やMACを紹介する同様の機会を設けたいと考えている」とエリオット氏は語る。
さらにMACは、同社のクリエイタープログラムにトランスジェンダーのスポークスパーソンを増やすことにも力を入れている。最近では、インフルエンサーのディラン・マルバニー氏とジョリー・アルマイマン氏、そしてドミニク・モーガン氏を起用した。モーガン氏はトランスの権利に注力するNGOを率いるトランス活動家でもある。
「この目的に、さらなる重要性とボリュームをもたらすことができればできるほどよい」とミラー氏は言う。「私たちは、MACというブランドがそうであるように、オーセンティックで自分自身に忠実なインフルエンサーたちと組んで仕事をしており、MACはあらゆる年齢、あらゆる人種、あらゆるジェンダーの人々のための場所である。また、私たちは芸術的な技巧を誇るブランドでもあるので、多くの美しいインフルエンサーたちは、まさしくクリエイティブアーティストそのものなのだ」。
[原文:MAC Cosmetics aims to inspire the next generation of trans makeup artists]
ZOFIA ZWIEGLINSKA(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)