Netflixの番組『クィア・アイ』で人気を集めたジョナサン・ヴァン・ネス氏は、コメディアン、ベストセラー著者、そしてソーシャルメディアで存在感を発揮するポッドキャストのホストとして、多くのファンを魅了してきた。しかし、決して髪のことを忘れていたわけではない。2年ほど前にJVN Hair(JVNヘア)を立ち上げたことで、同氏にはヘアケアブランドの設立者という肩書も加わった。
Glossyビューティ・ポッドキャストの最新エピソードには同氏と、立ち上げ当初からJVNヘアに携わるグローバル・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのテレサ・ロー氏が登場。ヴァン・ネス氏のこれまでのキャリアや、JVNヘア立ち上げのストーリー、そして水添ファルネセンを用いたシリコンフリー製品のユニークな配合について語った。また、親会社であるアミリス(Amyris)が最近レイオフとCEO辞任を発表し、その変化がJVNヘアにどのような影響を与えているかについても、ロー氏は言及している。
ユーモアとポジティブさで知られるヴァン・ネス氏だが、シリアスな話題について率直な発言もする。今回のインタビューで同氏は、ホモフォビック(同性愛に否定的な感情)な言動が蔓延したプライド月間の終盤についても振り返った。インタビューで話されたことの抜粋を、以下にいくつかご紹介する。
この記事は、DIGIDAY[日本版]のバーティカルサイト、ビューティ、ファッション業界の未来を探るメディア「Glossy」の記事です。
Netflixの番組『クィア・アイ』で人気を集めたジョナサン・ヴァン・ネス氏は、コメディアン、ベストセラー著者、そしてソーシャルメディアで存在感を発揮するポッドキャストのホストとして、多くのファンを魅了してきた。しかし、決して髪のことを忘れていたわけではない。2年ほど前にJVN Hair(JVNヘア)を立ち上げたことで、同氏にはヘアケアブランドの設立者という肩書も加わった。
Glossyビューティ・ポッドキャストの最新エピソードには同氏と、立ち上げ当初からJVNヘアに携わるグローバル・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのテレサ・ロー氏が登場。ヴァン・ネス氏のこれまでのキャリアや、JVNヘア立ち上げのストーリー、そして水添ファルネセンを用いたシリコンフリー製品のユニークな配合について語った。また、親会社であるアミリス(Amyris)が最近レイオフとCEO辞任を発表し、その変化がJVNヘアにどのような影響を与えているかについても、ロー氏は言及している。
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ユーモアとポジティブさで知られるヴァン・ネス氏だが、シリアスな話題について率直な発言もする。今回のインタビューで同氏は、ホモフォビック(同性愛に否定的な感情)な言動が蔓延したプライド月間の終盤についても振り返った。インタビューで話されたことの抜粋を、以下にいくつかご紹介する。
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ブランドの立ち上げにあたって
ジョナサン・ヴァン・ネス氏:「私はずっとクリーンビューティのファンだが、クリーンビューティの技術は長らくヘアケアに追いついていなかった。だが、一度追いつくと、本当に追いつくことができた。そしてバイオサンス(Biossance)と関係を構築し、調合担当者や化粧品技術者と密接な関係を築けたため、非常に効果の高い製品を作ることができたと私は考えている。自分の赤ちゃんみたいなものなので、ひいき目に見てしまっていることは分かっているが。あらゆる髪質に対して効果を発揮しており、これは私の目標のひとつでもあった」。
テレサ・ロー氏:「セフォラ(Sephora)との契約締結から最初のボトルが実際に店頭に並ぶまで、わずか9カ月で達成できたことをとても誇りに思っている。世界的なパンデミックの最中にこのブランドをゼロから立ち上げたこと、それもサプライチェーンの課題や労働力の不足など、ありとあらゆる障壁が立ちはだかるなかで、小規模なチームで9カ月という記録的な短期間で達成したのだ。私たちにこんなことができるとは、セフォラも信じていなかった」。
製品開発の哲学
ヴァン・ネス氏:「特に製品面での成長について、はっきりとした意図を持つことが私たちにとって非常に重要だと考えている。製品を作るという目的のためだけに、製品を作りたいとは思わない。本当に話題になる、そして本当に革新的な製品を作りたい」。
「クィア・アイ」でのJVNヘア
ヴァン・ネス氏:「『クィア・アイ』のシーズン6から、JVNヘアを使っている。そのころ、すでに配合を始めていたからだ。いろいろなテストを行い、成功していた。そしてすべての製品の配合も済ませていた。だから、『クィア・アイ』でもポッドキャスト番組『ゲッティング・キューリアス』でも、これまで参加してきた写真撮影でも、いつもJVNヘアを使ってきた。私は昔から、何か気に入ったものを見つけたら、それを使いたいと考えるタイプだった」。
ブランド設立者として、プライド月間を受け入れるということ
ヴァン・ネス氏:「私のなかには、本当に見捨てられたように感じて絶望し、とてもイライラしている部分がある。でも『JVNヘアを作るために一生懸命に働いてきた』と考えている部分もある。また公の場に出ていくよう、非常に努力もしている。州議会議事堂での抗議活動や、人々と話すために外に出ていくのは、(特にテキサス州では安全ではないと感じることもあるが)、それでも私はいつもそうしている。自分たちがどれほど困難な状況に置かれているか理解している。(プライドキャンペーンへの)参加を取りやめる人もいる。最近よく考えていること、自分自身を重ね合わせるようにしていること、そして私の北極星として定めていることは、2022年の中間選挙だ。
プライド月間になると、人々から『どうすればもっと良いアライ(支持者)になれるか? 誰に寄付すればよいか? 』と尋ねられる。良いアライになるには、気を配り、自分で学んでいくことだ。法が可決されつつあることを知らず、それがどのように可決されるのかという枠組みも知らずにいれば、判断を下すのが非常に難しくなるからだ」。
LIZ FLORA(翻訳:田崎亮子/編集:山岸祐加子)