まだ夏だが、百貨店のJCペニー(JCPenney)はすでに新学期シーズンについて計画している。
同社は6月23日、フォーエバー21(Forever 21)と共同で、枕や、寝具、バス用マット、バス用収納棚など寮生活の必需品を含む、55の商品からなるホームコレクションを独占的に発売した。今年初めには、学生がベッドの下やデスクの横に置くことができる折りたたみ式の容器や箱で、収納用品にも手を延ばした。また、家族が大学入学準備のための買い物に行くときに、必要なものすべてを買えるよう印刷可能な商品チェックリストをオンラインで提供している。
JCペニーは何年にもわたって大学生活に特化した商品を提供してきたが、学生や親が選べる商品を年々増やしてきた。同社のプライベートブランドであるホームエクスプレッションズ(Home Expressions)やディスタントランズ(Distant Lands)などは特に人気があると、エグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーチャンダイズ責任者を務めるミッシェル・ウラズロ氏は米モダンリテールに語った。JCペニーは現在、「ホーム部門において非常に好調な1年を終え」、成長し続けていると、同氏は述べる。「当社はより多くの選択肢を提供できるよう労力を注ぎ、昨年はその労力が実を結んだ。今年も同じ成果を得られることに期待している」。
しかし、同社はあらゆる年齢の学生に対応するというのが重要な点だとウラズロ氏は述べる。寮生活の必需品に加えて、同社は子ども向けのトレーニングウェアからスニーカー、リュックサックまであらゆる商品を販売している。さらに、大規模な制服部門があり、ポロシャツ、チノパン、スカートをいくつもの色とサイズで取り揃えている。多くの場合、学生はカテゴリーを横断して商品を購入すると、同氏は説明している。「当社にはこのような若い消費者向けのブランドがあるといえるが、当社のすべてのブランドすべてにわたって広く買い求められることを目にしている」と、同氏は述べる。
ターゲット(Target)やギャップ(Gap)など、マーチャンダイジングのリーダー的役割を20年にわたって務めてきたウラズロ氏が、米モダンリテールのインタビューで、JCペニーの新学期戦略について詳しく語った。以下の内容は、簡略化と明確化のため編集を加えたものだ。
こちらは、小売業界の最前線を伝えるメディア「モダンリテール[日本版]」の記事です
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まだ夏だが、百貨店のJCペニー(JCPenney)はすでに新学期シーズンについて計画している。
同社は6月23日、フォーエバー21(Forever 21)と共同で、枕や、寝具、バス用マット、バス用収納棚など寮生活の必需品を含む、55の商品からなるホームコレクションを独占的に発売した。今年初めには、学生がベッドの下やデスクの横に置くことができる折りたたみ式の容器や箱で、収納用品にも手を延ばした。また、家族が大学入学準備のための買い物に行くときに、必要なものすべてを買えるよう印刷可能な商品チェックリストをオンラインで提供している。
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JCペニーは何年にもわたって大学生活に特化した商品を提供してきたが、学生や親が選べる商品を年々増やしてきた。同社のプライベートブランドであるホームエクスプレッションズ(Home Expressions)やディスタントランズ(Distant Lands)などは特に人気があると、エグゼクティブバイスプレジデント兼最高マーチャンダイズ責任者を務めるミッシェル・ウラズロ氏は米モダンリテールに語った。JCペニーは現在、「ホーム部門において非常に好調な1年を終え」、成長し続けていると、同氏は述べる。「当社はより多くの選択肢を提供できるよう労力を注ぎ、昨年はその労力が実を結んだ。今年も同じ成果を得られることに期待している」。
しかし、同社はあらゆる年齢の学生に対応するというのが重要な点だとウラズロ氏は述べる。寮生活の必需品に加えて、同社は子ども向けのトレーニングウェアからスニーカー、リュックサックまであらゆる商品を販売している。さらに、大規模な制服部門があり、ポロシャツ、チノパン、スカートをいくつもの色とサイズで取り揃えている。多くの場合、学生はカテゴリーを横断して商品を購入すると、同氏は説明している。「当社にはこのような若い消費者向けのブランドがあるといえるが、当社のすべてのブランドすべてにわたって広く買い求められることを目にしている」と、同氏は述べる。
ターゲット(Target)やギャップ(Gap)など、マーチャンダイジングのリーダー的役割を20年にわたって務めてきたウラズロ氏が、米モダンリテールのインタビューで、JCペニーの新学期戦略について詳しく語った。以下の内容は、簡略化と明確化のため編集を加えたものだ。
フォーエバー21とのパートナーシップはどのようにしてはじまったのか?
実は、2021年にJCペニーのアパレル部門とレディス部門で、フォーエバー21をローンチした。それが成功したことと、当社がブランドとして120年の長きにわたる強みがあることから、フォーエバー21でのホーム部門に進出するのは自然な流れだった。
我々に自信を与えてくれたことのひとつが、我々が「ヤング・マインド・ビジネス」と呼んでいるものにおいて、当社が非常に強いことだ。また、当社の店舗におけるフォーエバー21への反応や、この分野で扱っているプライベートブランドを見ても、大学で新学期をはじめる人であれ、単に独り暮らしをする若い人であれ、必要なものすべてを揃えられる完璧なワンストップショップだ。このため、これは完全に理にかなった展開で、今までのところうまくいっている。
大学生活に特化したホームコレクションを行うのはこれがはじめてか?
最初から最後まで、はじめてのような気がしている。商品のカテゴリーについていえば、このような大学向けの必需品は常に数多く取り扱ってきた。実は、JCペニーにとって新しい試みだったのだが、1月に収納・整理プログラムをローンチした。以前から、「保管用品、整理用品、容器や化粧ポーチ、そういったものすべてをJCペニーから買いたい」という顧客からの要望を長年にわたって聞いてきた。このカテゴリーも当社の店舗やオンラインで購入することができる。ほかの場所に行く必要はない。しかし、我々は以前から安定したビジネスを運営してきた。
新しいコレクションへの最初の反応はどのようなものだったか?
ほとんど即座に業績に反映されたのは、いくつかの装飾用の枕や寝具だ。実は店頭で面白いことを行った。その新商品を複数の売場で扱ったのだ。つまり、ショッピングの途中でも、衣料品を調べて探しているときでも、ホーム用品を探しているときでも、その新商品を見つけて調べることができるのだ。これは店舗全体でちょっとしたナビゲーションとストーリーテリングの役割を果たし、非常に有効であることが証明された。ご存じのように、我々の店舗は非常に大型だ。顧客がアパレル売場で装飾用のクッションを見つけ、「これはなんだ?」と考えてから、ホーム用品売り場に行ってさらにこの商品を見つけている様子は興味深いものだった。
JCペニーはホーム用品に多く投資してきた。この新発売のタイミングは、ベッドバス&ビヨンドと何か関係があるのか?
実のところ無関係だ。ベッドバス&ビヨンドは長年にわたって存在してきた。当社は常に、ほかの多くの小売業者と同様、ベッドバス&ビヨンドを競合他社とみなしてきた。我々は、アパレル分野でフォーエバー21が成功する初期の兆候が見られたときから、この計画に取り組んできた。
JCペニー内で10ほどのブランドを立ち上げてきたが、そのうちのいくつかはホーム用品部門だった。これは、私が2019年に入社してから継続的に行われてきた。今回の新商品は、その最新のブランドにすぎない。ディスタントランズは1周年を迎えたばかりだ。ホームエクスプレッションズをリニューアルしたのはその1年前だった。これは、ホーム用品の事業をより強固にして拡大し、より多くの美学と用途を顧客に提供するための継続的な取り組みだ。
新学期に向けて、ほかにどのような計画があるか?
我々は注力しているカテゴリーにおいて、常に新学期の準備の買い物先として選ばれてきた。新学期は「変身」の季節であってほしいと考えている。そして、準備は面倒なタスクではなく、楽しいことにしたい。我々は常に、アメリカのさまざまなワーキングファミリーの買い物チェックリストを作るのをお手伝いしたいと考えている。そして、それらの人々が必要とする衣服やアクセサリーについて、もっとも幅広く取り揃え、非常に高い価値を提供するよう取り組んできた。
我々の強みは、全体的な品揃えだと思っている。アクティブな品揃えとして、教室、校庭、陸上競技用の衣料品もある。しかし、JCペニーが特に優れている点のひとつが、ホームカミングパーティーや合唱団の発表会など、新学期のイベントのひとつだと人々が認識さえしていないさまざまな特別な瞬間のためにも、我々はすべてを取り扱っている。
新学期シーズンにどの商品を取り揃えるかは、どのような方針で決定するのか? 特別に注目しているカテゴリーはあるか?
重要なのは組み合わせだ。顧客が必要とする必需品のほかに、子どもが欲しがる商品もあるからだ。これは、子どもと親ががんばって話し合う部分だ。
子どもが昨年から成長したことで、親が必ず必要とするものもある。これは人生の必然だろう。制服であれ、先ほど述べた合唱などの機会で必要になる必需品であれ、我々は取り揃えるつもりだ。
キッズやヤングアダルトの分野について、当社が注目しているのは、現在起きているトレンドだ。たとえば緩めのデニム、スケータージーンズやリラックスジーンズ、フレア、ローライズなどが、言いたくはないけれど、復活しつつあることだ。さらに、カーゴパンツやユーティリティファッションもトレンドだ。これらは実際に、彼らにとっての新しいトレンドだ。そこで我々は、トレンドにおいても、子どもたちのあらゆるニーズをカバーし、さらに親のニーズや、子どもたちが着なければならない服にも対応する。
Julia Waldow(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:戸田美子)