スキッピー(Skippy)のピーナツバターの販売が終了した影響で、カナダのインターネットはパニック状態だ。当然ながら、ブランドのファンだった若者や大人は激昂し、Twitter上でその思いをぶちまけた。これは、この商品がもう手に入らなくなったことに対する人々の悲しい気持ちを示している。
スキッピー(Skippy)のピーナツバターの販売が終了した影響で、カナダのインターネットはパニック状態だ。
スキッピーの親会社であるホーメル・フーズ(Hormel Foods)は、2017年初頭にスキッピーブランドの事業を停止した。以来、スーパーマーケットの棚からはスキッピーの瓶が次々と消えていった。ホーメルがスキッピーの販売を中止せざるを得なかった理由は、カナダ市場で価格競争に勝てず、会社に損害を与えていたためだ。
「カナダ市場でスキッピーのピーナツバターの販売を中止するのは苦渋の決断だった」と、ホーメルのスポークスマンはCBCニュースに語った。
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当然ながら、ブランドのファンだった若者や大人は激昂し、Twitter上でその思いをぶちまけた。ある者は「スキッピーは私の幼少期そのものだった。これから何を食べれば良いのか」と問いかけ、またある者は積み重ねたピーナツバターの「塔」の写真をシェアした。
@Skippy Devastated at the loss of Skippy in Canada. Here's a picture of our stash. Should last a year.? #SkippyCanada #Skippy #peanutbutter pic.twitter.com/NKCcf0Whc9
— lindseyr (@lindseyr) 2017年5月4日
ソーシャルメディアでの口コミを分析するブランドウォッチ(Brandwatch)が集めたデータによると、スキッピーのTwitterアカウントのメンションは1週間で6200回を超えた。ピークはニュースが広まった5月3日で、東部標準時間の午後5時までに2900回に達した。5月3日の午後2時〜3時の間には1300回以上メンションされた。
アモビー・ブランドインテリジェンス(Amobee Brand Intellicgence)によると、5月3日の全世界でのスキッピー関連のデジタルコンテンツのエンゲージメントは、5月2日と比べて13.9倍だった。また、同期間のカナダ国内に限ると、実に254倍のエンゲージメントがあった。
「以前は、売れ行きの悪い商品は気づかれることなく消え去っていくことがほとんどだった」と、アモビーで第一ブランドアナリストを務めるジョナサン・コーエン氏は語る。「しかし現在はソーシャルメディアのおかげで、数人の熱狂的なファンがいれば、販売中止になった商品が大きな注目を集める可能性がある」。
このアメリカの北の隣国から撤退するブランドはスキッピーだけではない。ダッズ(Dad’s)のチョコチップクッキーも最近カナダでの販売を中止している。4月30日以降、カナダ国内でのダッズのチョコチップクッキー関連のデジタルコンテンツのエンゲージメントはそれまでの270倍を記録している。アモビーによると、これは、このお菓子がもう手に入らなくなったことに対する人々の悲しい気持ちを示しているという。
Tanya Dua (原文 / 訳:Conyac)
Image: courtesy of Mike Mozart, via Flickr.