インスタグラムは12月1日(米時間)、2016年における同サービスのハイライトを発表した。注目したいのは、「世界で2016年に最もいいね!が多かった写真」の項目だ。なんと、「#ad」の投稿が1位として発表されている。なんと米歌手のセレーナ・ゴメスが投稿した、コカ・コーラの広告だったのだ。
インフルエンサーマーケティングの完成形ともいえる事例だろう。
インスタグラムは12月1日(米時間)、2016年における同サービスのハイライトを発表した。日本版のハイライトでは、国内の人気スポット1位は「東京ディスニーリゾート」、人気のハッシュタグは「#猫/#ねこ」と、順当な項目が並んでいる。
しかし、注目したいのは、「世界で2016年に最もいいね!が多かった写真」の項目だ。なんと、「#ad」の投稿が1位として発表されている。
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投稿者は米歌手のセレーナ・ゴメス。プロモーションしているのは、コカ・コーラの「コーラと曲をシェアしよう(Share a Coke and a Song)」というキャンペーンだ。以下、当該の投稿である。
セレーナ・ゴメスは、フォロワー1億を超える世界最大級のインフルエンサー。先述のインスタグラムの発表によると、今年もっとも新規フォロワーを獲得(5000万以上)した人物でもあるという。
なお、この投稿がなされた本年7月時点で、すでにインスタグラム最多の「いいね!」を獲得。現時点で、その「いいね!」の数は、590万となっている。また、投稿当時は「#ad」が表記されておらず、そういった面でも話題となっていた。
ちなみに、Forbes JAPANによると、コカ・コーラはこのキャンペーンに、セレーナのほか、DJキャレドやテイラー・スウィフトなど、錚々たるインフルエンサーを活用していたという。同誌記事にある通り、この施策の費用も記録的なものになったことが推測される。
Written by 長田真