TikTokのインフルエンサー、ミケイラ・ノゲイラ氏とのウェディングリップキットのコラボや、ジェニファー・クーリッジ氏とのスーパーボウル後の継続的なパートナーシップが、E.l.f.ビューティ（E.l.f. Beauty）では引き続き大幅な売上増の原動力となっていることが、同社の最近の決算報告で明らかになった。

8月1日に発表された第1四半期の決算報告では、同社の売上高は76％増の2億1630万ドル（約308億円）に達したとされている。経営陣はこの成長の要因としてブランドの価値提案、日焼け止めを含む新製品の発売、マーケティングへの投資を挙げている。

同社はマーケティング予算を増やし、当四半期は売上高の16％をマーケティングに費やしている。これは、通期のガイダンス範囲である22〜24％より低く、今後数四半期でさらに予算を増やす計画だ。

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「そのレベルを引き上げ、私たちが目にしているあらゆるすばらしいものに確実に資金を提供できるようにしたいと考えている。ソーシャルマーケティング、デジタルマーケティング、PR、そのほか何に資金を投入するにせよ、マーケティング費用に対するROIは非常に高いことがわかっている」と、E.l.f.ビューティのCFO、マンディ・フィールズ氏はGlossyのインタビューで語っている。

話題性のある瞬間を作り出し、コラボで新たな層にリーチする

決算説明会でE.l.f.ビューティのCEOであるタラン・アミン氏は、ブランドの「破壊的なマーケティングエンジン」について、「コミュニティにとって話題性のある瞬間を生み出し、コラボレーションで新たなオーディエンスにリーチする」能力を挙げた。

同ブランドによるメガ美容インフルエンサーのミケイラ・ノゲイラ氏の結婚式のための限定版リップライナーとリップスティックのコラボレーションは、ブランドのD2Cサイトで18分以内で完売となり、コレクション史上最速の売り切れを記録した。購入者の75％が初めての顧客だったため、このコレクションはブランドの認知度向上に貢献している。

デジタル販売チャネルは当四半期のブランド消費全体の18％を占め、前年同期の14％から増加した。

E.l.f.の「エンターテインメントへのさらなる」進出には、2つの新しいデジタルシリーズが含まれており、アミン氏は200億インプレッションを獲得したと述べた。そのうちのひとつが、セレブリティをゲストに迎えたコメディタッチの「GRWM（出かける支度を一緒にやろう）」のYouTubeシリーズ「バニティテーブルトークス（Vanity Table Talks）である。これまでに、アシュリー・パーク氏、ジーエ氏、ジェニファー・クーリッジ氏が出演しており、クーリッジ氏は今年初めの同ブランドのスーパーボウル広告にも出演している。

E.l.f.ビューティは「スーパーボウルからジェニファー・クーリッジ氏とともに築き上げてきた関係性を活用している」とフィールズ氏は語る。「現在クーリッジ氏は非常に重要な存在だ。これが当社がマーケティング費用で努力していることだ。文化的な関連性があり、コミュニティと真に関わるために尽力しており、同様の分野でさらなる当社の活動を目にすることになるだろう」。

[原文：From Mikayla Nogueira to Jennifer Coolidge, E.l.f. Beauty’s growing marketing spend is paying off]

LIZ FLORA（翻訳：Maya Kishida 編集：山岸祐加子）