ブランドにとって、内製化したマーケティング業務の管理を行ううえで最大の課題となるのは、人材の確保だ。米DIGIDAYでは、2019年秋にブランドのマーケター67人を対象に調査を実施した。その結果、内製化に伴い、マーケターはいままで以上に仕事をするようになっているようだ。
ブランドにとって人材の確保は、内製化したマーケティング業務の管理を行ううえで最大の課題であり続けている。
少なくとも一部のマーケティング機能を内製化したブランドのマーケティング担当者53人を対象にした調査で、内製化によって「スタッフの雇用・維持が容易になった」という意見を、43%は「否定する」と回答している。この意見を「強く肯定する」と答えたのは5.27%にとどまった。
この調査ではさらに、内製化のほかの影響についても尋ねた。回答者の4分の3は「スピード・機敏性が向上した」といい、68%はマーケティングの「間接費が減少した」と答えた。
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内製化に伴い、マーケターはいままで以上に仕事をするようになった。米DIGIDAYが2019年秋にブランドのマーケター67人を対象に実施した調査では、マーケティングの仕事で「ほぼエージェンシーを使う」と答えたのは17%ほどで、すべてをエージェンシーに依頼すると答えたものはいなかった。
回答者の55%程度が、マーケティングを100%または「ほぼ」内製化していると回答した。
こうした結果は、全米広告主協会(Association of National Advertisers)の報告ともおおむね一致する。同団体の7月の報告によると、会員の78%がインハウスエージェンシーを持っているという。この数字は2013年の58%から増加している。
ブランドが内製化している内容はさまざまだ。回答者の約70%がブランド戦略の管理を内製化している一方で、社内チーム作りがおそらくもっとも困難だと思われるプログラマティック広告の購入については、社内で管理しているという回答は23%に留まっている。
Shareen Pathak(原文 / 訳:ガリレオ)