センチュリー21(Century 21)は、かつて、オフプライスの衣服が並ぶ棚から掘り出し物を狙うバーゲンハンターがニューヨークシティで訪れる場所として知られていた。だが、13店舗で過剰拡大していた同社はパンデミックによ […]
センチュリー21(Century 21)は、かつて、オフプライスの衣服が並ぶ棚から掘り出し物を狙うバーゲンハンターがニューヨークシティで訪れる場所として知られていた。だが、13店舗で過剰拡大していた同社はパンデミックにより悪影響を受け、2020年に閉鎖を余儀なくされた。
しかし、新しく再ローンチしたセンチュリー21のCOO、ラリー・メンツァー氏によると、大規模な復活に向けた計画は閉店前からすでに打ち出されていたという。
Glossyポッドキャストの最新エピソードで、メンツァー氏は次のように語った。「事業を永久に閉鎖する必要があるという決定がなされたが、事業の再開とブランドの再ローンチについての話し合いが始まったのは当日かその翌日だったと思う。ニューヨークシティへの愛、小売への愛、そしてニューヨークシティの名物であるだけではなく、ファミリー向けの名所としてセンチュリー21ブランドへの愛を持っている情熱的なオーナーたちがいて恵まれている」。
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メンツァー氏と、センチュリー21のバイスプレジデント兼ゼネラルマーチャンダイジングディレクターであるジュディ・ドゥジッチ氏がGlossyポッドキャストに出演して、今年5月にグランドオープンした店舗について語った。ドゥジッチ氏によると、小売店を13店舗から1店舗に削減するなど多くの変更が加えられたという。
以下に、読みやすさのために若干編集して、ポッドキャストからの追加のハイライトを紹介する。
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掘り出し物を見つけるプロセスの簡素化
メンツァー氏「買い物に手間がかかるのは誰でもいやなものだ、特にいまは。商品は小売価格の50%オフかもしれないが、そのために1時間並ばなければならないとしたら時間のほうが高くつく。なので、顧客にとって(購入を)容易にしなければならない。センチュリー21に来店しても1日いなければならないようではだめだ。さっと入店して良い製品を見つけて、すぐ店を出て、また来店したいと思うようでなければ。当社は、セルフチェックアウトであれ、刷新したPOSシステムであれ、顧客のために問題点や摩擦を取り除き、簡単に購入して帰れるようにするために多くのテクノロジーを導入している」。
将来の店舗の可能性
ドゥジッチ氏「これまで、当社のトップ店舗は都市部にあった。したがって、今後は漠然とした地域には注力しない。特に現在我々が持っている在庫で、適切な場所に進出する必要がある。(現在では)品揃えが充実し、新進気鋭のブランドも加わり、クールな要素もある。そして、そのような種類の商品を売るには適切な地域に進出しなければならないことを理解しており、今後の展開には異なる見方をしている。必要ならもっと大きな都市に行ってもいいし、マイアミでもロサンゼルスでもいい。それが当社の顧客ベースになるだろう」。
豊富な品揃えの重要性
ドゥジッチ氏「毎日、新しい製品が搬入される。新製品を取り入れ続けることに注力しており、あまり深みは持たないようにしている。したがって、異なるブランドやデザイナーからの小規模な注文になるだろう。常に変化を続けて新しいものが次々と入ってくることが重要であり、これはうまく機能している。本当にそうだ。この点もエキサイティングだ。その場で買わないとなくなってしまうので、顧客は来店し続けてくれる」。
[原文:Century 21’s Larry Mentzer and Judy Duzich on driving the store’s comeback]
DANNY PARISI(翻訳:ぬえよしこ、編集:山岸祐加子)