バンディエールのスタジオBは、話題のインストラクター、アマンダ・クルーツ氏と一緒にリアルにトレーニングができるワークアウトスポットとなっている。いま、バンディエールは「フリーミアム」なオンライン・フィットネス・プラットフォームであるフィットオンとタッグを組み、スタジオBの体験を一般に提供しようとしている。
この記事は、DIGIDAY[日本版]のバーティカルサイト、ビューティ、ファッション業界の未来を探るメディア「Glossy」の記事です。
ニューヨークとロサンゼルスにあるバンディエール(Bandier)のスタジオB(Studio B)は、アマンダ・クルーツ氏といった話題のインストラクターと一緒に現実世界でトレーニングができるワークアウトスポットとなっている。いま、バンディエールは「フリーミアム」なオンライン・フィットネス・プラットフォームであるフィットオン(FitOn)とタッグを組み、スタジオBの体験を一般に提供しようとしている。フィットオンには1300万人以上の会員がいる。10月24日、両社はチームを組み、クルーツ氏を含むスタジオBでもっとも人気のある3人のインストラクターが教える8つのワークアウトシリーズ「バンディエールチャレンジ(Bandier Challenge)」をリリースした。
「(スタジオBをフィットオンの)コミュニティに提供し、フィットオンのすべてのオーディエンスにリーチできるというコンセプトがとても気に入っている」とバンディエールの創業者ジェニファー・バンディエール氏は述べている。
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人気のフィットネスブランドとアプリのコラボ
フィットオンとしては、会員にエキサイティングなサービスとトレーナーを提供することを目指している。バンディエールとスタジオBとの提携によって、フィットオンはユーザー層に向けて、インスタグラムに73万人以上ものソーシャルメディアフォロワーがいるクルーツ氏のようなトレーナーを紹介することができる。フィットオンは過去にも、アクティブウェアブランドのヴオリ(Vuori)のほか、ジョナサン・ヴァン・ネス氏やガブリエル・ユニオン氏といったセレブリティとも提携している。
最大22分のレッスンでは、視聴者がバンディエールのサイトをクリックすると、インストラクターのクルーツ氏、モーガン・ウィレット氏、ケルシー・ヒーナン氏がレッスンで着用している同じルックを購入することもできる。各ワークアウトで、それぞれのインストラクターはバンディエールの自社ブランドであるオールアクセス(All Access)、ルオレ(Le Ore)、WSLYを全身着用している。オールアクセスはバンディエールの主要な自社のフィットネスアパレルブランドで、そのセンターステージ(Center Stage)レギンスはブランドの主力商品となり、この小売業者がもともと販売していて知られるようになったサードパーティ・ブランドを凌駕している。
コミュニティに訴求するオーガニックなマーケティング
バンディエールのクリエイティブグロースマーケティングのディレクターを務めるアシュレー・ストーン氏は、二社のコラボレーションであるため、どちらのブランドも「有料広告」のように感じないような適切なバランスを取りたいと考えていたと語る。
「オーガニック(なマーケティング)が、常にうまくいっている。過剰に宣伝されるのは、ブランドにとって本物らしく感じられないが、(今回の提携で、インストラクターが)ワークアウトを行い、着用しているレギンスを目にした人が、それを気に入れば、そこで購入できる。動いている状態での製品を見ることができる。これはすばらしいことだ」とジェニファー・バンディエール氏は言う。
バンディエールはスタジオBを維持しながらも、その核にあるのがファッションビジネスであることに変わりはない。「私たちはコミュニティが大好きだ。この店に集まる人たちが大好きだし、それがまさにブランドを構成する要素となっている」。それは偶然にも販売のボーナスにもなることが判明した。「インストラクターの誰かが製品を身につければ、顧客やワークアウトのクラスに来た人たちが『あれ、それは何? 下のお店で買わないとね』となるのをいつも目にしてきた。それが今回のパートナーシップのテーマだ」とストーン氏は述べている。
[原文:Bandier x FitOn team up for shoppable live fitness classes]
SARA SPRUCH-FEINER(翻訳:Maya Kishida 編集:山岸祐加子)