開設からたった2週間で、10万超のフォロワーを集めた、とあるインスタグラムアカウントが話題を集めている。
そのアカウントに掲載されているのは、誰もが見たことのあるブランドのフードやドリンク。ただし、そのロゴが巧妙に細工され、その製品に含まれるカロリー数が表示されているのだ。
開設からたった2週間で、10万超のフォロワーを集めた、とあるインスタグラムアカウントが話題を集めている。
そのアカウントに掲載されているのは、誰もが見たことのあるブランドのフードやドリンク。ただし、そのロゴが巧妙に細工され、その製品に含まれるカロリー数が表示されているのだ。
アカウント「caloriebrands」を開設したのはマドリードのマイアミ・アド・スクールで、ともにマーケティングを学ぶ、アレッシア・モルディニ氏とロドリゴ・ドミンガス氏。ふたりはこの7月に同学校を卒業する予定だ。
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「アイデアが浮かんだのは、栄養学の問題を考えはじめたとき」と、モルディニ氏は語る。「消費者は自分が買うものについて知る必要がある。しかし、各製品のカロリーは、裏面に小さく表示してあるだけ。私たちは、それとは何か違うことがしたいと思っていた。ジャンクフード絡みの悪い習慣を変えるために貢献したい」。
いまのところ、もっとも人気を集めたのは、「キットカット」のチョコレートバーをモチーフにした画像だ。
いままでに掲載されたもので、もっとも多くカロリーを含んでいるのは、ヌテラのヘーゼルナッツスプレッドで、4520カロリーだ。
イギリスで炭酸飲料に砂糖税が課され、またアメリカでも食品医薬品局が新たな食品表示を導入するなど、飲食料品ブランドの原料に対する管理が厳しさを増している。
マーズ(Mars)やネスレ(Nestle)、そしてゼネラルミルズ(General Mills)などの食品大手は商品の味を落とさず、より健康的になるようにとレシピを改良している。マーズはこういった新商品開発に2000万ドル(約21億円)も投入しているという。
しかし、これはそう単純な話ではない。馴染みのあるお気に入りの商品がリニューアルしたと知った消費者がソーシャルメディアで反発する可能性もある。製菓大手のカドベリー(Cadbury)が、定番商品であるクリームエッグのレシピを変更したときは、イギリスで「Save The Egg(エッグを守れ!)」旋風が吹き荒れた。