超高額 スーパーボウル への出稿予算で、ほかに何が買える? : 30秒CMがなんと約6億円

2月2日(現地時間)に行われたスーパーボウルでは、30秒間のCMに平均で520万ドル(約5億7000万円)から560万ドル(約6億1000万円)の価格がつけられた。この価格は当然ながら、FOXで放送されたサンフランシスコ・49ersとカンザスシティ・チーフスの1試合で流れるCMだけが対象だ。

スーパーボウル中の広告は非常に高額になる。ほかの広告費用と比べればその違いは歴然だ。この記事では、スーパーボウルにCMを出した企業が、その予算で、ほかにどんな広告が買えたのかを探ってみよう。

参考までに、過去のスーパーボウルの広告料金に関する過去の記事は以下の通りだ : 2019年2018年2016年2015年2014年2013年

ウォルマートにおける280万クリック分の検索広告

ウォルマート(Walmart)の検索広告のクリックあたりのコストは商品カテゴリーごとに異なり、2ドル(約220円)からとなっている。2ドルのカテゴリーであれば、560万ドルの予算は280万クリック分に相当する。

ピーコックのスポンサー費用の3分の1

NBCは来年夏にストリーミングサービスのピーコック(Peacock)をローンチする。昨年夏、同社は広告主向けに同サービスに関するスポンサーパッケージをふたつ提案した。米広告業界誌「アドエイジ(Ad Age)」によれば、安い方のパッケージは18カ月間で1500万ドル(約16億5000万円)となっている。この契約では、広告主は最初の6カ月間で10%のSOV(Share of Voice:広告投入量シェア)、残りの12カ月間で5%のSOVが約束される。560万ドルの予算は、ピーコックの安い方のスポンサーパッケージ価格の3分の1より若干高い額となっている。

デジタル屋外広告の8億6200インプレッション分

スーパーボウルのテレビ放送は、すさまじい数のオーディエンスをひきつける(昨年のCBSの放映では9820万人)が、実際には見ていない人も多い。屋外のデジタル広告が目に入る場所に出かける人も少なくないだろう。500万ドル(約5億5000万円)規模の予算があれば、米国内の25市場における12.5%のPOV契約で、8週間の屋外デジタル広告を展開できる。これは5144の広告プレースメントと、8億6200万のインプレッションに匹敵する。

インスタカートの広告1600万クリック分

スーパーボウルのような人気のテレビ放送は、スマホやタブレットなどをいじりながら視聴する人も多い。試合を見ながら日用品の購入などを行う場合もある。オンラインで日用品を購入するオーディエンスをターゲットとして、インスタカート(Instacart)に広告を出す企業もいるだろう。以前米DIGIDAYが報じたように、インスタカートは広告主と直接契約する。そして1クリックあたりのコストは商品カテゴリーごとに異なり、0.35ドル(約38円)から1.5ドル(約165円)となっている。一番安い0.35ドルであれば、560万ドルは1600万クリックに相当する。

TikTokのハッシュタグチャレンジ37日分

チポレ(Chipotle)ムシネックス(Mucinex)といった企業は以前米DIGIDAYに対し、TikTokで行ったハッシュタグチャレンジが成功を収めたと明かしている。アドエイジ(Ad Age)は同社の営業資料のリークを報じており、ハッシュタグチャレンジの価格は1日あたり15万ドル(約1650万円)とされている。560万ドルの予算があれば、ハッシュタグチャレンジを37日間展開できることになる。37種類のハッシュタグでのチャレンジを、合計37日間展開することも可能だ(TikTokの広報担当はハッシュタグチャレンジのこの価格が正確かについて回答を拒否した)。

Huluの一時停止広告7000万インプレッション分

Hulu(フールー)は今年1月、再生を一時停止した際の広告フォーマットを数カ月のうちに導入すると発表した。広告バイヤーからの関心が高まっているフォーマットだ。一時停止広告の正確な価格は不明だが、バイヤーらは以前、米DIGIDAYに対し「通常の動画広告のCPM(20ドルから30ドル)の4倍」と明かしている。つまりHuluの一時停止広告のCPMは80ドル(約8800円)から120ドル(約1万3200円)と予想される。560万ドルの予算があれば、4660万から7000万インプレッション分の一時停止広告が買える計算になる。

Twitterの14億インプレッション分

広告バイヤーによれば、Twitterの動画広告は4ドル(約440円)から5ドル(約550円)だ。560万ドルの予算があれば、11億2000万から14億インプレッション分を購入できる。

「バチェラー」のスターによるインスタグラムの投稿560回分

インフルエンサーの使用を考えている場合、現在ABCで新シーズンを放送しているリアリティ番組「バチェラー(The Bachelor)」のスター起用もひとつの手だ。ビレッジマーケティング(Village Marketing)の創業者ビッキー・シンガー氏によれば、インフルエンサーを起用する場合、平均的なCPMは10ドル(約1100円)だという。さらに「バチェラー」のスターの大半は、インスタグラムで100万人のフォロワーを抱えており、1投稿あたりの価格は平均で1万ドル(約110万円)だ。560万ドルの予算があれば、「バチェラー」のインフルエンサーに、インスタグラムで560回分の投稿を依頼できる計算になる。

Kristina Monllos(原文 / 訳:SI Japan)