キャンセル カルチャー 、ブランドに与える影響とは? : #キャンセルしました

DIGIDAY+ 限定記事 ]大手トレーニングジムであるエキノックス(Equinox)。そのマンハッタン92丁目西ロケーションでは、8月に事務建物正面の歩道にチョークでいくつもの批判の言葉が書かれていた。「子どもを檻に入れるな」「行為を改めろ」といった言葉に続いて、「エキノックスはキャンセルされた」と書かれていた(この批判の理由は後述する)。

社会的に物議を醸したことで「キャンセル」を宣告されたブランドや人物は、ほかにもたくさんある。ルイ・CK、ラクロワ(LaCroix)、カマラ・ハリス、ジョー・バイデン、そしてもちろんドナルド・トランプなどだ。民主党からの大統領候補はほぼ全員、何らかの理由で誰からから「キャンセル」宣告されているし、テイラー・スウィフト、しまいにはワカモレやイン・アンド・アウト(In & Out)のフライドポテト、にまで至る。

もちろん、大衆からキャンセルされるに値するように思われる事例も存在している。有名人が極めて人種差別的な言動を見せた場合は、彼/彼女の仕事が失われる(キャンセルされる)のは妥当だ、という考えもあるだろう。しかし上に挙げた例を見てみると分かるが、「〜はキャンセルされるべき」という認定は実に容易に行われている(「キャンセルされる」という表現自体が、もはや「キャンセル」されるかもしれない)。

これらはキャンセルカルチャーとして人々が話題にするようになったが、これをしっかりと定義づけるのは難しい。エージェンシーのTBWA/シャイアット/デイ(TBWA/Chiat/Day)では、バックスラッシュ(Blackslash)という名のチームが、広告、マーケティング、そしてメディアに影響を与えるカルチャー面での大きな変化を研究している。キャンセル・カルチャーは今年の大きな変化のひとつだ、とグローバル戦略ディレクターであるサラ・ラビア氏は言う。彼女は、「キャンセル」という単語自体にも興味を持っている。「キャンセルという言葉は非常にビジネス的だ。『サブスクリプションをキャンセルする』という概念を人間やブランドに適応しているようだ」と、彼女は語った。
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