スマートフォンの登場は、消費者のショッピング行動さえも大きく変えた。
AOLとマーケティングコンサルタント企業のインサイトナウ(InsightsNow)は2016年4月、「消費者のオンラインショッピング行動を形成する7つのモーメント」というホワイトペーパーを発表した。それによると、消費者によるオンラインショッピング行為のうち66%は、なんらかの感情的なニーズに動かされた「衝動的」な動機によって引き起こされているという。その一方、「計画的」な動機は、30%しかないようだ。
この背景には、モバイルインターネットの普及以降に整った、いつでもどこでもショッピングが行える環境が挙げられる。いまや自宅のリビングルームはもとより、ベッドのなかやトイレからでさえ、商品の注文ができるようになった。つまり我々は、モバイルを通じてインターネットを徘徊するなかで、「衝動買い」をすることが多くなったというわけである。