「信頼性を疑問視される」:20歳の広告代理店CEOの告白

エージェンシーでの「年齢差別」と聞いたら、年配の従業員への差別を思い浮かべるはずだ。しかし、正反対の年齢差別もある。

匿名を条件に本音を語ってもらう「告白」シリーズ。今回は、小さなインフルエンサーエージェンシーを率いる20歳のCEOから話を聞いた。同氏によれば、20歳という年齢は仕事のプラスになることも、マイナスになることもあるそうだ。

なお、読みやすさを考慮し、以下の会話には若干の編集を加えている。

――あなたの年齢はプラスになっていると感じるか?

プラスになっているか、マイナスになっているか、どちらかを選ぶのは難しい。一方では、いまを象徴する才能やコンテンツ、社会トレンドの多くと強いつながりを感じられる。また、若いおかげで、容易にリスクを取ることができる。家族や妻のために時間を割く必要はないし、住宅ローンもない。しかし一方で、いくらかの偏見があるのも確かだ。具体的には、信頼性を疑問視される。能力ではなく年齢を理由に、経験不足あるいは知識不足と判断され、間違っているのではないかと疑われることがある。これは業界全体に共通する感情だ。

――そうした偏見を抱くのは年配者と同年代のどちらだと感じるか?

両方だ。年齢層によって偏見の種類が異なる。年配者たちは、私に会社を率いることができるのだろうかと心配している。一緒に仕事をしている若いインフルエンサーはおそらく、「なぜほとんど同じ年齢の人から助言を受けなければならないのだろう?」、「ソーシャルメディアで存在感を増す方法、キャンペーンやコンテンツを良くする方法について、あなたが私より詳しい理由は?」などと思っているはずだ。

――これまでに結んだ契約で、あなたの若さはどのように考慮されたのか?

間違いなく年齢を理由に結ばれた契約がいくつかある。私たちが話をする投資家のなかに、若い創業者や大学中退者を主なターゲットにしている人々がいる。この会社は私が35歳までに経営する数少ない会社のひとつになると投資家たちはわかっており、早いうちに関係を築いておきたいと思っているのだ。

――契約を失った経験は?

2018年に入ってから1度ある。インフルエンサーマーケティング部門を任せてもらうため、ある会社と2度面談した。彼らは私の年齢を知り、明らかに興味を失った。

――あなたの年齢を使って会社をPRすることはあるか?

私自身や会社に関する会話では、年齢に言及しないことが多い。LinkedIn(リンクトイン)のプロフィールでも、年齢や年齢を推測できる大学の学年には触れていない。20歳と見出しに書けば、クリック数が増えることは理解しているが、やはり人々は潜在意識のレベルで、能力に対する偏見を持っている。

――何歳になったら、もっと居心地が良くなると思うか?

23歳くらいを境に、仕事で年齢の話をすることに抵抗がなくなると思う。

――従業員を雇用する際、どれくらい年齢を考慮しているか?

私たちは役割にもっともふさわしい人物を雇うようにしているが、24~34歳の求職者がもっとも関連した経歴を持ち、デジタルメディアに精通している傾向がある。ただし、見過ごされがちだが、「母親のような」または「父親のような」目線を持つことにも大きな利点があると思っている。私たちが一緒に仕事をしているインフルエンサーの多くは18歳以下で、年配従業員の知恵をとても心地よく感じるようだ。

Ilyse Liffreing (原文 / 訳:ガリレオ)