男性ビューティーインフルエンサー、Patrick Starrrは、2017年2月開催の「ニューヨーク・ファッションウィーク(以下、NYFW)」のために、先ごろニューヨークを訪れ、タイム社(Time Inc.)が発行する雑誌の公式なバックステージ担当記者を務めた。これから紹介するのは、そのときの彼の1日だ。
男性ビューティーインフルエンサー、Patrick Starrrがスポットライトを浴びるまでの道のりは、人知れずはじまっていた。現在、27歳のStarrrがメイクアップに夢中になりはじめたのは、Photoshopと写真撮影術を習得した高校生の頃だ。
「写真撮影を学んで友人の顔写真を撮りはじめて、Photoshopでメイクアップ……つまりチークを入れることや立体感を出すこと、眉を整えられることに気づいたの。ビデオゲームをしているような感じだったわ。基本的には、それをきっかけに、メイクアップに興味を持つようになったの」と、Starrrは語る。
17歳になる頃には、Starrr(本名はパトリック・シモンダック氏)はすでに起業し、結婚式用のヘア&メイクアップ、写真撮影を行っていた。やがて、コスメブランドのM.A.Cでオンコールアーティストの仕事を獲得。2013年の休暇シーズン後の1カ月間にわたる休業中に、自身のYouTubeチャンネルを開設した。
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Starrrは、2017年2月開催の「ニューヨーク・ファッションウィーク(以下、NYFW)」のために、先ごろニューヨークを訪れ、「ピープル(People)」「インスタント(Instant)」「インスタイル(InStyle)」など、タイム社(Time Inc.)が発行する雑誌の公式なバックステージ担当記者を務めた。これから紹介するのは、そのときの彼の1日だ。
06:00 am 目覚まし時計が鳴り止み、NYFWを迎えるニューヨーク市で盛りだくさんな1日を過ごすため、ベッドから起き出す。それからシャワーを浴び、ヒゲを剃り、これから行う本格メイクのためにスキンケア。たいていの場合は、肌を保湿し、アイクリームを塗るのが日課だけど、ニューヨークは寒いので、今日は額にオイルも塗るわ。
06:30 am ファンデーションをたっぷり塗り、コンシーラーを使用して、パウダー(全部で4種類も!)をはたき、ソーシャルメディアで皆に愛されている、エアブラシで修正済みのイケメンが完成。完全な「Patrickstarrr」の顔にするのには、約1時間半かかる。あごヒゲが生えていると面倒なの。ヒゲの部分はメイクが馴染みにくく、すぐに落ちてしまうから。
08:00 am チームとともに、バッジェリー・ミシュカのファッションショーのバックステージへ。パブリシストとプロデューサーのほかに、手伝いをしてくれている弟が一緒。弟は、私のアカウント用と、私が代わりに運営しているタイム社のさまざまなソーシャルメディアアカウント用の、Snapchat(スナップチャット)やインスタグラム向け記事をまとめてくれるの。フォロワーが自分も一緒にいるような気分になりたがっていることは、承知しているわ。
08:45 am バッジェリー・ミシュカのヘア&メイクアップ・チームにインタビュー。バックステージは慌ただしいけど、自分のYouTubeチャンネル用に素晴らしい動画をまとめられるように、写真と音声が必要なの。
10:00 am ショーがはじまり、私たちは皆、ファッションと美が命を宿す様に魅了される。しかも、私の席は最前列よ! このショーには、ランウェイの真ん中に天蓋付きベッドとマットレス、デスクが設置された、本当に洗練されたインスタレーション作品があったの。ブランドがターゲットにしている各タイプの女性を表していて、とてもステキだったわ。
10:30 am ファッションデザイナー、マーク・ジェイコブスのお気に入りの食事場所、ザ・マーサー・ホテルで食事。オレンジジュースでエネルギー補給をするのにぴったりの時間よ。実においしいサーモンも注文。
11:45 am チームとともにバックステージに戻って、最新コレクションについてデザイナーのアナ・スイにインタビュー。生地と中間色が美しいコレクションね。
12:00 pm 私たちは皆、バックステージにいて、目の前で見事なヘアスタイルとメイクアップが完成されていくのを、無我夢中で見守る。モデルのジジ・ハディッドとベラ・ハディッドと素早く自撮りもしたわ。ジジ・ハディッドには以前に会ったことがあるので、「あらパトリック、元気にしてた?」と言われて、頭のなかで「うるさい!」と思った。
02:00 pm ショーが始まり、スーパーモデルのケンダル・ジェンナーが現れる。すぐにバックステージに向かい、ジェンナーとも自撮り。
03:00 pm チームと別れてホテルに戻り、ひと休みして、その夜最後のNYFWショーのために服を着替える。むくんだ足を休めて、ちょっとした仕事をこなすのにも、いい息抜きだわ。
05:00 pm その日最後のファッションショーの前にようやく、のんびりとリラックスし、ファストフードレストランのチックフィレイ(Chick-fil-A) で食事。ソーシャルメディアに目を通しながら、今週分のYouTube動画を編集するの。
08:00 pm いま見ているザ・ブロンズ(The Blonds)のショーが、いちばんドラマティックだと思う! 私は、BCALLAお手製のこの大きなピンク色のスタイロフォーム製ジャケットを着ているわ。華やかなピンク色のジャケットで、これを着ているとウキウキする。立体感のある顔と派手な服、ヒールで、ファッション界のピエロのような気分ね。
09:00 pm 私たちはバックステージにいるわね。MACコスメティックスがメイクを実演しているところで、ヘアスタイルは魔法のよう。昔、M.A.Cで働いていた頃に自分がやっていたように、こうした最新のルックスをつくり出すアーティストと一緒にいると、ふりだしに戻ったみたいで、現実離れしていたわ。
10:00 pm ホテルに戻って、フォロワーのために写真をアップロードして、インスタグラムの写真を編集。ショーの直後に、パリス・ヒルトンと歌手のアダム・ランバートとすれ違ったわ。ニューヨークで何て1日を過ごしたのだろう、と信じられない思い。
12:00 am そろそろ就寝の時間。NYFWの残りの日に備えて、再びベッドに向かうべきね。
Tanya Dua(原文 / 訳:ガリレオ)