広告世界1位のWPPグループ(英)は2015年、マーケティング業界の買収件数で最多のエージェンシーとなった。
上位10社に広告ホールディングス5社が入り、6大ホールディングスの買収件数の合計は107件に上っている。こうした買収劇が増えているのは、コンサル、ベンダーによる業界参入や、新興国の経済成長などが要因と見られる。「ウォールストリートジャーナル」が、コンサルティング企業シエスコ(Ciesco)のリサーチを基に報じていた。
同リサーチは合計1105取引をカウント。その対象は、マーケティングテクノロジー、モバイル、デジタルメディア、広告、データ、アナリティクス、その他関連産業となっている。
広告世界1位のWPPグループ(英)は2015年、マーケティング業界の買収件数で最多のエージェンシーとなった。
上位10社に広告ホールディングス5社が入り、6大ホールディングスの買収件数の合計は107件に上っている。こうした買収が繰り返されるのは、コンサル、ベンダーによる業界参入や、新興国の経済成長などが要因と見られる。「ウォールストリートジャーナル」が、コンサルティング企業シエスコ(Ciesco)のリサーチを基に報じていた。
同リサーチは合計1105取引をカウント。その対象は、マーケティングテクノロジー、モバイル、デジタルメディア、広告、データ、アナリティクス、その他関連産業となっている。
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WPPは2015年に40件の買収を発表。2014年の52件から23%減った。デジタルメディアバイヤーのエッセンス(Essence)の買収が、同年の最大案件になっている。
2位には、広告世界5位の電通イージスが26件で続いた。2014年の18件から31%増。電通は2012年にイージスを約31億6400万ポンド(約4000億円)で買収(2013年3月に完了)。以降、海外企業の買収攻勢を進めている。買収企業は、アジアに偏る博報堂と比べ、アジア、中東、南米、ヨーロッパ、北米と他地域にまたがっている。電通によると、2017年度は、利益における海外比率を55%超まで引き上げる方針だという。
シエスコのリサーチでは、広告世界3位のピュブリシス(仏)が買収件数3位。2014年の23件から17%減の19件。同2位オムニコム、同4位ハバスもトップ10入りしている。
Written by 吉田拓史
Image by Thinkstock / Gettyimage