ニューヨークのマンハッタン、ダウンタンのビル2階にオフィスを構えるエージェンシー、マッキニー(McKinney)でもっともクールな場所は、ノースカロライナのオフィスにいる社員達といつでもライブでコミュニケーションできる大きなスクリーンだ。
マーケティング企業、カイル(Cheil)の傘下にあるエージェンシー、マッキニー(McKinney)は、「1つのエージェンシーと、2つのドア」という哲学を持ち、ノースカロライナとニューヨークのオフィスを結ぶ巨大なスクリーン導入を実施した。ウェブカムとマイクロフォンが2つのオフィスの人をつなぎ、双方のスクリーンで時間が来たら、両者は手を休め互いに語り合う。
ニューヨークのマンハッタン、ダウンタウンのビル2階にオフィスを構えるエージェンシー、マッキニー(McKinney)。社内で、もっともクールな場所は、ノースカロライナのオフィスにいる社員たちといつでもライブでコミュニケーションできる大きなスクリーンだ。
同社は、マーケティング企業、カイル(Cheil)の傘下にあるエージェンシー。「1つのエージェンシーと、2つのドア」という哲学を持ち、ノースカロライナとニューヨークのオフィスを結ぶ巨大なスクリーン導入を実施した。Webカムとマイクロフォンが2つのオフィスのスタッフをつなぎ、双方のスクリーンで時間が来たら、両者は手を休め互いに語り合う。
「2つのオフィスを繋げ続ける我々の方法だ」と、チーフマーケティングオフィサーのアダム・リバイン氏は語る。マッキニーがニューヨークにオフィスを開設したのは2年前。リバイン氏によると、この「再オープン」で改装させたスペースで「お披露目パーティー」を催したという。
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ニューヨークオフィスにとって良いタイミングだった。2013年の開設直後は、ビジネスは緩やかだったが、過去半年で同社は合成シューズメーカーのクロス(Cross)やソフトキャンディーのメントス(Mentos)などと、新規契約を結んでいる。
現在ニューヨークオフィスには41人の従業員がいるが、今後も拡大する余地はあるという。ニューヨークでショップを開設することは、どんな業種でも難しいが、エージェンシーの世界では特にそうだ。地元育ちの屈強な企業との厳しい競争があるし、市場は同業者だらけだからだ。オフィス入居には高い賃料もある。
「業種を問わず、ニューヨークで新しい事業をはじめる者は、エージェンシーであろうとファストフードのフランチャイズであろうと、大変な時代となっている。大仕事の受注に力を注ぐことこそが、一番難しくなっている」とリバイン氏。
リバイン氏によると、かつて同社には、ニューヨークに事務所を「開設せねばならない」という気持ちは決してなかったと話す。「ニューヨークでエージェンシーのオフィスを構えるということは、もはやどこにでもある5ドルのコーヒーストアを新たにオープンするのと同じようなものだからだ」。
今回のニューヨークオフィスオープンは、クライアント主導により決定したものでもない。むしろ、巨大なコミュニティの一部になることが、ますます重要になっていると、同社が気づいたからだという。「アドバタイジング・ウィークがニューヨークで開催される。メディアも、ここにいる」とリバイン氏。「業界の一部分になるということに、ほかならない」。
オフィスは、才能ある人を惹きつける要因のひとつだ。またマッキニーは、ノースカロライナ大学を卒業したばかりの新卒の心を掴んでいる。同社のスタッフの多くは新卒だからだ。しかし、ニューヨークでは、よりデジタルに詳しく、才能ある人材を採用していると、リバイン氏は話す。スタッフを流出しないよう、最近になってオフィスを増床したという。
昔風の赤いロッカーに従業員が自分の所有物を保管するので、机はさほど乱雑ではない。天井高の多くの窓によって、光に満ちたオフィスに仕上がっている。スタッフが展示した写真でいっぱいになった本棚もある。
Shareen Pathak (原文 / 訳:南如水)
Photos and videos by Hannah Yi