有名ベンチャーキャピタルKPCBのメアリー・ミーカー氏らによる「インターネット・トレンド」レポートが発表された。1995年に開始された、有名レポートは全世界のネットユーザーの伸びが減速していると指摘している。ブルームバーグの取材によると、ミーカー氏は中国は近年数百兆円規模の国内資本の拡大期を迎え、ネットユーザー数の拡大に大きく寄与したが、現在は飽和したと指摘。唯一顕著に伸びているのはインドだ、と語っている。インドは米国を抜き、中国に次ぐ世界2位のブロックに浮上しているという。
1週間の業界のトピックをおさらいする「デジタルマーケティング10」。手早くチェックを済ませたら、どうぞいい週末をお過ごしください。
有名ベンチャーキャピタルKPCBのメアリー・ミーカー氏らによる「インターネット・トレンド」レポートが発表された。1995年に開始された有名レポートは、全世界のネットユーザーの伸びが減速していると指摘している。ブルームバーグの取材によると、中国は近年経済の拡大期を迎え、ネットユーザー数の拡大に大きく寄与したが、現在は飽和したとミーカー氏は指摘。唯一顕著に伸びているのはインドだ、と語っている。インドは米国を抜き、中国に次ぐ世界2位に浮上しているという。
平均120ドル(1万3000円)程度のスマートフォンが、インドのネットユーザーの拡大に寄与しており、デスクトップ、ラップトップはスキップ。インドは欧米プラットフォームがそのまま実力を発揮できる環境ではないことから、インド流のエコシステムが形成されることが予測される。
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- スマートフォンユーザーの地域で、アジア太平洋は52%を占める。伸び率は2014年(35%)から2015年(23%)に減速した。
- 北米・欧州・日本がグローバルGDPに占める割合は1985年の63%から29%に後退。アジアが63%を占めている(2015年)。
- 世界のネットユーザーは30億人に達する。唯一急速に伸びているインドのネット利用率は33%から40%に拡大。ネット利用者数は米国を抜き、中国に次ぐ世界2位。
- 出荷数でiOSが前年比11%減。アンドロイド7%増。中国でのiPhone販売の落ち込みが影響。
- GoogleとFacebookでインターネット広告の伸びの76%を占めている。
以下、今週の10トピック。
1. 有名ベンチャーキャピタルKPCBの「インターネット・トレンド」は、ネットユーザー数の拡大が減速していると指摘。例外はインド(KPCB)
2. LINEが7月にも東京証券取引所に上場する見通しの報道(日本経済新聞)
3. LINEの広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」を本格運用開始(LINE)
4. ウーバー(Uber)がサウジの政府系ファンドから35億ドル(約3800億円)の出資を受けたと発表。累計140億ドル以上の資金を調達(日本経済新聞)
5. Snapchatのデイリーアクティブユーザーが1億5000万に達し、Twitter(同1億4000万)を抜く。ブルームバーグの調査。Snapchatは創業わずか4年(ブルームバーグ)
6. Snapchatブームは欧米圏の話か、それとも日本まで届くのか(DIGIDAY[日本版])
7. 若者が異なるデバイス、プラットフォームにいる時代。保険会社もSnapchatで若者にリーチする(DIGIDAY[日本版])
8. クラウドベースのEコマースサービスを提供するデマンドウェア(Demandware)を28億ドル(約3100億円)で買収。新部門「Salesforce Commerce Cloud」を立ち上げ(Salesforce)
9. 博報堂DYグループ、独自のDMP活用したPMPの提供を開始(博報堂DYデジタル)
10. 米広告の祭典「アドバタイジングウィーク」が東京でアジア初開催(DIGIDAY日本版:初日、2日目、3日目)
Written by 吉田拓史
Photo by Thinkstock/GettyImage