大詰めが迫ってきた米ヤフーのウェブ事業売却。ベライゾンとGoogleが一部事業買収に意欲があると報じられている。ベライゾンが買収した場合はGoogle、Facebookに次ぐデジタル広告第3極の誕生だ。創業当初、ヤフーに身売りを試みたGoogleが買収すれば、首位がより強固になるだろう。他の入札者候補、プライベート・エクイティ、アクティビスト投資家などは現状望み薄か。
ベライゾンは中核事業とともにヤフージャパンの株式35.5%(85億ドル=約9400億円相当)も買い取る条件を提示していたと言われる。日本のインターネットで極めて影響力の強いヤフージャパンの大株主が変われば、日本のインターネット業界にも、この取引の影響は出てくることになる。
1週間の業界のトピックをおさらいする「デジタルマーケティング10」。手早くチェックを済ませたら、どうぞいい週末をお過ごしください。
今週のメインは大詰めが迫ってきた米ヤフーのウェブ事業売却。ベライゾンとGoogleが買収を検討していると報じられている。ベライゾンが買収した場合はGoogle、Facebookに次ぐデジタル広告第3極の誕生。創業当初、ヤフーに身売りを試みたGoogleが買収すれば、首位がより強固になるだろう。ほかの候補、プライベート・エクイティ、アクティビスト投資家などは望み薄か。
早い段階から意欲を露わにしていたベライゾンは、中核事業とともにヤフージャパンの株式35.5%(85億ドル=約9400億円相当)も買い取る条件を提示していたと言われる。日本のインターネットで影響力を誇るヤフージャパンの大株主が替われば、ベライゾン傘下のAOLともども、日本のネット業界にも影響が出てくることになる。
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来週は12〜13日(米国時間)にFacebookのデベロッパー向けカンファレンス「F8」がある。世界戦略を突き進むソーシャルメディアは、どんな発表を持っているか。
1. ベライゾン、Googleがヤフー中核事業買収に意欲(ブルームバーグ)
2. ゴールドマン・サックス、消費者へのメッセージを自動生成し、カスタマーリレーションを行うソフトウェア企業パーセイド(Persado)に3000万ドル(約33億円)出資(WSJ)
3. セールスフォース、ディープラーニングのスタートアップ、メタマインド(MetaMind)を買収。(re/code)
4. 博報堂DYHDがIDEOを買収した背景。執行役員の赤木氏「Do Makeに投資していく」(DIGIDAY[日本版])
5. 媒体社収益化の新手法ヘッダー入札はディスプレイ広告の売買に市場メカニズムを与えられるか(DIGIDAY[日本版])
6. デジタルマーケティングはストーリーテリングに回帰する。VML日本代表、荻野英希氏(DIGIDAY[日本版])
7. ネット測定のMoatが5000万ドル(約55億円)調達。ビューアビリティ測定に強み、コムスコアなどに挑戦へ(WSJ)
8. 新しいスマホ・メディア表現が話題。アイドルグループのlyrical school(リリカルスクール)のMV(DIGIDAY[日本版])
9. Facebook「WhatsApp(ワッツアップ)」、メッセージ・アプリの全面暗号化(WIRED)
10. テイラー・スイフト、ソーシャル最強説。収益分配で一悶着あったApple Musicの動画広告に登場し、少なくとも3700万再生。動画で使用された曲のダウンロードは431%増(アドウィーク)
Written by 吉田拓史
Photo by Giorgio Montersino / Flickr