今週は、アメリカにおいて2017年にデジタル広告費がテレビ広告費を超すという予測が出た。日本に比べデジタルシフトが急速であり、デジタルがテレビを補填する関係は早々に終わりそうだ。アナログとデジタルを繋ぐ橋が必要となるため、今秋大手テレビネットワークNBCUが開始する「プログラマティックTV」が広がるのは避けがたいかもしれない。
中国では2020年にモバイル広告費単体で5兆7000億円規模まで拡大するという予測も出ている。中国がEC、モバイル決済、メッセージングアプリのプラットフォーム化などのモバイルの実験場であり、モバイル革命の最先端の場所であることは明白だ。爆買い対策以外でも人民元の為替レートを常に気にする必要が増えくるのだろう。
人気インスタグラマー、GENKING(ゲンキング)が「Googleは使わない、SEO対策しているから」と語ったことが話題になった。だが、DIGIDAYではインスタグラムの広告事業が「成功しすぎている」せいで、ユーザー体験が損なわれる可能性にも触れたい。頭でっかちな検索、大人たちのいるFacebookからインスタグラムに逃れた若者たちは、多量の広告体験にどのような反応を示すのか。
今週は、アメリカにおいて2017年にデジタル広告費がテレビ広告費を超すという予測が出た。日本に比べデジタルシフトが急速であり、デジタルがテレビを補填する関係は早々に終わりそうだ。アナログとデジタルを繋ぐ橋が必要となるため、今秋大手テレビネットワークNBCUが開始する「プログラマティックTV」が広がるのは避けがたいかもしれない。
中国では2020年にモバイル広告費単体で5兆7000億円規模まで拡大するという予測も出ている。中国がEC、モバイル決済、メッセージングアプリのプラットフォーム化などのモバイルの実験場であり、モバイル革命の最先端の場所であることは明白だ。爆買い対策以外でも人民元の為替レートを常に気にする必要が増えてくるのだろう。
人気インスタグラマー、GENKING(ゲンキング)が「Googleは使わない、SEO対策しているから」と語ったことが話題になった。だが、DIGIDAYではインスタグラムの広告事業が「成功しすぎている」せいで、ユーザー体験が損なわれる可能性にも触れたい。頭でっかちな検索、大人たちのいるFacebookからインスタグラムに逃れた若者たちは、多量の広告体験にどのような反応を示すのか。
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1. 米デジタル広告費、2017年にテレビ広告費を超すとの予測。モバイル広告のパイは拡大し、2020年にモバイル広告費単体でもテレビ広告費に並ぶという(eMarketer)
2. 2019年には520億ドル(約5兆7000億円)に膨らむと予測される中国のモバイル広告費。この大きな変化のなかから、ポンプ製造企業からデジタルエージェンシーを立ち上げた龍がいる(DIGIDAY[日本版])
3. 広告モンスターと化した「インスタグラム」はミレニアル世代の聖域であり続けられるか。広告の雪崩とユーザー体験のせめぎ合いだ(DIGIDAY[日本版])
4. 広告ホールディングス世界3位ピュブリシスがメディアエージェンシーを全世界で4ブランドに統合する。ピュブリシスは昨年、社内を4事業部に編成し、メディアエージェンシーはピュブリシスメディアにまとめていた(アドウィーク)
5. 毎日新聞社のデジタルシフトが加速。デジタル担当取締役、小川氏「紙の購読者数を補うのが目標で、かつ、新しいメディアとして生まれ変わらせたい」(DIGIDAY[日本版])
6. Vice Mediaのテレビチャンネル「Viceland」がUKとアイルランドのペイTV、SkyTVで放送開始。欧州横展開も視野(ビジネスインサイダー)
7. リアル行動のデータをマーケティングに活用する時代。横山隆治氏「『購買データ』、『メディア接触データ』、『ソーシャルデータ』、『ロケーションデータ』の4つの大きな外部にある信用あるデータを上手に活用する需要が生まれる」(DIGIDAY[日本版])
8. Facebookが動画フィルターアプリ「Msqrd」を買収。同様の機能をセットするSnapchat対策のようだ(Bloomberg)
9. Snapchatは2016年の収益が3億〜3億5000万ドル(約330億〜390億円)に達すると見込む。創業4年でFacebook、Twitterよりも加速度的な成長を遂げているようだ(re/cord)
10. 加速するレガシーメディアのデジタルシフト。佐藤慶一氏「アクセル・シュプリンガーというロールモデルには、来るべき未来への向き合い方のヒントがある」(DIGIDAY[日本版])
Written by 吉田拓史
Photo by Thinkstock / Getty Images