広告エージェンシーは通常、業務上のコストを顧客に転嫁している。しかし、DIGIDAY+の最新の調査によると、インターネットユーザーに関するデータを収集するエージェンシーが増えるにつれて、独立系エージェンシーのかなりの割合が自社でそのコストを負担しているという。
広告エージェンシーは通常、業務上のコストを顧客に転嫁している。しかし、最新のDIGIDAYリサーチによると、インターネットユーザーのデータを収集するエージェンシーが増えるにつれて、独立系エージェンシーのかなりの割合が自社でそのコストを負担しているという。
米DIGIDAYは11月、エージェンシーやブランドで勤務する数十人のプロフェッショナルを対象に、オフィス勤務への復帰に向けてどのような準備をしているか、雇用主がどのようなワクチン接種に関する方針を持っているかなど、さまざまなテーマについて調査した。ここでは、40人の独立系エージェンシー勤務のプロフェッショナルによる、自社のデータ収集の手法に関する回答を見ていく。
独立系エージェンシーの多くがこの種のサービスをクライアントに提供していないが、提供しているエージェンシーに注目すると、その半数近くが、コストをクライアントに転嫁するのではなく、自社で負担すると述べている。
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ちなみに、独立系ではなく持ち株会社系列のエージェンシーで働いていると答えた回答者においては、コストを転嫁する傾向ははるかに低かったが、この問題について言及した持ち株会社のエージェンシーの回答者の数は不十分であった。
エージェンシーたちは何年も前からインターネットユーザーに関するデータを収集してきたが、GoogleがChromeブラウザにおけるサードパーティーのCookieのサポートを廃止すると発表して以来、エージェンシーにおけるデータと、それを提供するサードパーティーのブローカーとの関係は大きく変化している。
データは通常、エージェンシーがクライアントに提供する多くのサービスのひとつだ。独立系エージェンシー勤務の回答者の3分の2は、クリエイティブ、メディア、パフォーマンス・マーケティングサービスを組み合わせてクライアントに提供していると答えた。
[原文:Digiday+ Research: Independent agencies bear the cost of data collection]
MAX WILLENS(翻訳:塚本 紺、編集:黒田千聖)
Illustration by IVY LIU