「ワークライフバランスの欠如で、PTSDになった」:若手メディアバイヤーの告白

エージェンシー業界では、若手従業員が薄給で長時間労働を強いられることが多い。

匿名性を保証する代わりに本音を語ってもらう告白シリーズ。今回は、アメリカの若手メディアバイヤーが、エージェンシーでのワークライフバランスの欠如を説明する。

以下、取材の詳細だ。読みやすさ重視で、一部編集してある。

――いまは新しい仕事に就いているが、転職した理由は?

以前、働いていたエージェンシーでは、仕事が多すぎて人手不足だった。その日のうちにすべてをこなすには、時間が足りなかった。仕事をすべてこなすには、あと6人くらい必要だった。常軌を逸していた。そのエージェンシーは、給料が低いことが知られていたが、ワークライフバランスは取れていた。だが、長く働くにつれ、ワークライフバランスが崩れてきた。従業員の退職が続き、顧客を失いつつあった。

私が入社したときは35人の従業員がいたが、去るときには14人になっていて、それでも同じ量の仕事をこなすことが期待されていた。2人は解雇され、残りの者は自分から辞めた。十分に速いペースで再雇用ができなかった。従業員は、もっと報酬のいいほかのエージェンシーからオファーをもらって辞職していた。私もそうだった。

――そのときの稼ぎは、いくらだったのか?

薄給でこき使われていたのは確かだ。辞職した時点での報酬は4万7500ドル(約514万円)だった。現在の職場に転職するときに、それよりも25%高い報酬にするよう交渉した。

――現在の仕事は、どの程度良い?

転職時には、前の職場のせいでPTSDになっていた。絶えずストレスに曝されるだけでなく、上司にひどい扱いを受け、身体的にどう対処して良いのかわからなかった。前の職場の上司は、私をサンドバッグ代わりにした。何か問題が起きた場合には、どういうわけか、私が怒鳴られる役だった。上司はすべての不満を私にぶつけた。愉快なことではなかった。

――現在働いているエージェンシーは、何が違う?

いまの職場は、以前はワークライフバランスが問題だったが、かなりの進歩を遂げて改善してきた。現在は、残業や週末勤務が必要な時期が一定期間になるように、業務が体系化されている。ストレスが多い期間は年に約4カ月だ。終わりが見えており、永遠に続くわけではないとわかっているので、かなり対処しやすい。

――全体的に見て、ワークライフバランスの欠如は、業界に広がる問題だと思うか?

注意を払って、必要な変革をしようとしている人々もいるが、それが趨勢だという気はない。私は幸運な人間の1人だ。

Ilyse Liffreing(原文 / 訳:ガリレオ)