広告代理店志望の学生に贈る5つのユニークな履歴書サンプル

夢見た仕事に就きたいなら、それも特にクリエイティブな仕事なら、単純な昔ながらの履歴書を送っても、もはや見向きもされない。

インターンシップのシーズンを間近に控え、クリエイティブやデザイナー、ストラテジストを志望する新人たちの多くが業界の門を叩こうとしているはずだ。何かヒントになりそうなものを求めている人たちのために、最近目にした広告代理店向けのひときわ独創的な応募書類と履歴書をいくつか紹介しよう。

インスタグラム版履歴書

大手広告代理店マッキャン(McCann)のニューヨーク支店は最近、同社のインスタグラムアカウント「トゥルースウェルブリュード(Truth Well Brewed)」で、とある新しいフォロワーを獲得した。しかし、そのアカウントがニューヨーク支店に向けられた「履歴書」であることに気づくまで、大して気にかけていなかった。

そのアカウントは、コピーライターとクリエイティブを志望する2人組、ジョセフィン・バーンツェン氏とカジャ・コッパン氏が、ニューヨーク支店の注意を引くために特別に作成したものだったのだ。

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現在、同社のオスロ支店でインターンをしているバーンツェン氏とコッパン氏は、インターンシップの締めくくりとしてニューヨーク支店を訪問する機会を得ようと、自分たちのスキルと業績を売り込む「インスタバイティ(Instavitae:インスタグラム版履歴書)」を作成。結果、このやり方はうまくいった。2人は現在、4月最終週のニューヨーク支店訪問に向けて準備をしている。

マッキャンの広告クリエイティブ担当グローバルディレクターであるサリー・マーズ氏は、次のように語った。「2人はとても考え抜いたアイデアを生み出した。彼らの熱意を感じたし、期待がもてると思った。うまくいったのは、ストーリー性があったからだ――導入で自分たちが何者なのかを語り、自身の作品や制作の舞台裏も見せてくれた。我々の関心を引き止めるだけのものがあった」。

車のドアを使った履歴書

世界有数のデジタルエージェンシーであるマレンロウ(Mullen Lowe)が、本田技研工業の高級車ブランド「アキュラ(Accura)」の委託業務を勝ち取った2013年。当時コピーライター志望だったリアン・オルウィン氏は、その「アキュラ」に関する案件の業務担当者の仕事に応募した。そのとき、オルウィン氏は履歴書やポートフォリオ代わりに、窓へ自身の履歴書を貼った車のドアを送ったという。

マレンロウで広告クリエイティブの採用担当主任を務めるタミー・スクラトン氏はこれまで、小型のピニャータ(菓子や玩具を詰めた中南米の紙製人形)や、段ボール1箱分のバナナ、さらにはヌード写真など、独創的な売り込みを応募者から受けてきた。不運なことに、マレンロウはもっと経験豊富な人材を求めていたので、オルウィン氏は採用されなかった――だが、その創造性は評価されたという。

「良い作品は、作品自体が制作者について雄弁に物語るはずで、最終的には、ポートフォリオの一部として完成度が高いことが何よりも重要だ。作品を作るのであれば、関連性を考えなければならない」と、スクラトン氏は語る。

ドリームキャッチャー

ニューヨークのエージェンシー、シャンデリア・クリエイティブ(Chandelier Creative)は、「制作して信じさせる(Make and Make-Believe)」をモットーにしている。その方針は、採用活動にも浸透しており、応募者はポートフォリオと履歴書だけでなく、さらに何か制作物を提出するよう求められるのだ。

創設者兼広告製作担当ディレクターのリチャード・クリスティアンセン氏は、アメリカンインディアンのお守りであるドリームキャッチャーや、応募者自身をモデルにしたカスタムデザインのバービー人形など、さまざまな制作物を受け取ってきた。

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このエージェンシーがオープンなところは、応募者が必ずしも業界出身である必要がない点だ。個々の多様な経験を考慮して、クリスティアンセン氏はたびたび、さまざまな職歴の応募者を雇い入れてきた。

「人間性を称える社風を築こうと努めている」と、クリスティアンセン氏はいう。

手作りの枕

クリスティン・キャバレロ氏は、ロード・アイランド州プロビデンスを拠点とするエージェンシー、ネイル・コミュニケーションズ(Nail Communications)の委託業務コーディネーターだ。だが、彼女のいまのポジションは、インターン期間終了の際にとった行動がなければ得られなかったかもしれない。

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ネイル・コミュニケーションズで顧客サービス担当責任者を務めるジャネット・パルマー氏によると、会社に謝意を表す手段として、キャバレロ氏は「自分の顔がプリントされた素敵な枕」を制作したのだという。

履歴書マニフェスト

2015年から総合広告代理店72&サニー(72andSunny)のインターンであるボガート・アビラ氏は、インターン応募の一環で作成したWebサイト「SwingBigger.com」が理由で採用された。同氏はこのサイトを、「ブログと思考の断片、個人的なマニフェストが混ざり合ったもの」と呼んでいる。

アビラ氏はこのサイトを、エージェンシー数社に送ったが、72&サニーだけがそれを見初めた。というのもアビラ氏は、スポーツ用品メーカーのアディダス(Adidas)が72&サニーの新案件であることを知っていて、トップページ全体をスポーツの写真でまとめたからだ。同氏は現在、72&サニーでジュニアストラテジストとして働き、アディダスとスポーツ専門チャンネルESPNを担当している。

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アビラ氏は次のように述べている。「このサイトのメッセージは、72&サニーで初日に説明されるモットー『より大きくスイングする』に合致した。このサイトを通じて、私自身について、もう少し72&サニーに伝え、私の考え方や製作方法、私と72&サニーが『もっと大きなスイングをする』という共通の野心をもっていることを示した」。

Tanya Dua(原文 / 訳:ガリレオ)