CES報道合戦、テクノロジーニュースサイトの勝者は誰か?

テクノロジーニュース市場は、同じ話題を同じように取り扱うサイトでぎゅうぎゅう詰めになっている。

これが顕著に表れたのが、毎年1月にラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)だ。CESは全米家電協会が主宰する、家電やコンシューマー・テクノロジーに関する見本市。ここにテクノロジーニュースを取り扱うリポーターやブロガーたちが大量に押し寄せた。

以下が、テクノロジーニュースにおいてトラフィック、動画の視聴回数、オーディエンス層やソーシャルリーチなどの話題で、よく名前が挙がる大手メディアたちのCES報道の成績表だ。

トラフィックは「CNET」の支配下に

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米メディアサイトの「CNET」は、自らの後継者たちほど話題にはなっていないが、すでに設立21年目。そのため、大きなオーディエンス層を堅持している。2015年の11月には3200万人のユニークユーザーがサイトを訪れた。この数字は、競合サイトである「The Verge」「Engadget」「Wired」のトラフィック数の3倍だ。なお、これら3つのサイトのトラフィックは、2014年と比べてもあまり伸びなかったという。

動画の視聴数も「CNET」が勝者

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「CNET」が作成する製品レビュー動画には、多数のオーディエンスが存在し、視聴回数は競合先を圧倒している。「CNET」に続いてランクインするのが、Vox Mediaが運営するテクノロジーニュースサイト「The Verge」だ。同サイトは2015年から、ソーシャル動画に力を入れてきた。

Twitterでは「TechCrunch」が1位

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多くの人に読まれている人気記事は、必ずしも生粋のテクノロジーニュースサイトが配信しているとは限らない。ニュース記事リサーチ会社のニュースウィップ(Newswhip)によると、Facebookでもっともシェアされているテクノロジーニュース記事は「ハフィントン・ポスト(The Huffington Post)」で、2015年の10月から現在に至るまで110万回ほどシェアされているという。「The Verge」「the Guardian」「Wired」がその後に続く。一方、Twitterではお互いが健闘し、「TechCrunch」「Engadget」「Mashable」「The Verge」の4つのサイトがシェア争いをしている。

CPMでは「The Verge」がトップ

CPM(インプレッション単価)で考えると、「The Verge」がトップに立つ。あるエージェンシーの役員によると、「The Verge」のプレロール広告には、55ドルのCPMが請求され、バナー広告には、24ドルから27ドルのCPMを請求されているという。「Wired」ではバナー広告は、25ドルという金額に設定されている(プレロール広告は39ドル)。「GIZMODO」ではディスプレイ広告を12ドルに設定し、15秒のプレロール広告は25ドル。「CNET」の動画広告は42ドルの値札付きだ。

女性ウケは「Mashable」と「Wired」

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オーディエンス層を見てみると、テクノロジーニュースサイトには、若い男性が多い。しかし、なかにはバランスを均一化させたサイトもある。comScoreによると、「Wired」のオーディエンスの44.7%は女性。「Mashable」では、この数字がさらに高く、54.7%が女性だ(これは「ハフィントン・ポスト」のように、幅広い記事を取り扱える編集権限があるからだ)。ほかの競合サイトの女性読者率は約33%だったが、「The Verge」はより多くの女性レポーターを雇い、女性視点の製品レビューで、女性支持層を増やすことに成功している。

裕福なオーディエンス層は「Wired」

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オーディエンスの収入といった面では、これらのテクノロジーニュースサイトに大きな差はない。しかし、10万ドル(約1190万円)を超える収入を得ている読者の割合が一番大きかったのは「Wired」で、「The Verge」と「CNET」が後に続いた。

Ricardo Bilton(原文 / 訳:BIG ROMAN)
Image via ETC-USC, Creativecommons