Viceのサイト再構築、広告視認時間が「2倍以上」に急増

Vice mediaによると、昨年、サイトの押しつけがましい広告の排除や、その他の再設計に着手。それ以来、人々は以前の倍の時間、広告を視認しているという。

Viceでは現状、インプレッション数1000回ごとに275分、広告が表示されている。再設計前のその数値は101分だったとViceは述べており、Moat(モート)のいう2016年第4四半期の業界スタンダードとなる128分をわずかに下回っていた。この変化は、押しつけがましい広告フォーマットを排除し、サイトのスピードを向上し、よりターゲットを絞った広告を表示していることに起因すると、同社は考えている。

Viceのチーフメディアオフィサー、オリバー・ロブシャー氏は、「私たちが期待するほど(ユーザーの広告エンゲージメント維持)に効果があがらない古いシステムがいくつかあったが、サイト統一を開始してからは、数値が急増している」と語った。

広告ユニットのリストラ

Viceはオーバーレイ、1600×250のデスクトップディスプレイ広告、そして320×50のモバイルリーダーボード広告など、押しつけがましい広告ユニットを取りやめたと、同社のメディアバイスプレジデント、ジョン・クーニングスバーグ氏は語る。Viceによると、平均してWebサイト訪問ごとに、そのユーザーは2.6分費やしている。ちなみに、コムスコア(comScore)によると、ニュースパブリッシャーの上位100社の間では、ユーザーは1回のサイト訪問あたり平均で2.2分費やす。

広告主は広告が人々の目につくように、そして長い時間見てもらえるように努力しているため、こうした種類の統計データはパブリッシャーたちにとって重要だ。パブリッシャーはユーザーをサイト上に引き留めておく必要性と、これらの要求のバランスを取らなければならない。ユーザーのアドブロックにつながる、より多くの押しつけがましい広告を生み出すことになるなら、広告を表示することで得られる利益も消えてしまう。

クーニングスバーグ氏は、11月にローンチしたヘルスケアサイトの「トニック(Tonic)」など、新しいバーティカルサイトをViceが追加するようになるにつれて、オーディエンスデータが拡大し、より微妙な違いが提示されるようになり、よりターゲットを絞った、関連のある広告を表示することができると述べた。

スピードも重要要因

一方、プロダクトバイスプレジデントのドレーク・マルティネット氏は広告視認数上昇のもうひとつの理由は、スピードだと述べている。

Viceは、自社内のテックスタックに投資し、スローなベンダーを後回しにすることで、過去6カ月間に平均ページロード時間を約50%短縮し、平均広告読み込み時間を約80%短縮した。これは広告宣伝にとっては重要だ。というのも広告読み込み速度が速くなると広告の表示が早くなり、ユーザーがそれらを目にする時間を長くすることが可能になるからだ。

サイト再設計のタイミングと特許技術の開発が相まって、Viceに利益がもたらされている。マルティネット氏いわく、「スピードとデザインの大幅強化により、新しいことを試してさらに迅速に前進することができる」。

Ross Benes(原文 / 訳:Conyac)