ヌード封印のPLAYBOY、問題の最新号で「健在」アピール:Snapchat風デザインで若年層にもリーチ

2015年10月に、ヌード写真の掲載を2016年の3月号より取りやめると発表した、米『PLAYBOY(プレイボーイ)』誌。去る2月5日に、問題の3月号の表紙をお披露目した。

長年の愛読者たちは、昨年10月の発表を聞いて『PLAYBOY』が上品ぶったケチな雑誌になってしまうと失望したことだろう。しかし安心してほしい。フルヌードの掲載こそなくなったものの、表紙を飾るのは20歳のモデル、サラ・マクダニエルの眩いばかりのセミヌード写真だ。

Snapchat世代にアピール

インスタで30万人近いフォロワーを抱えるサラのあられもない姿でのセルフィー(自撮り)ポーズには、Snapchatに見られるようなテキストメッセージバーが添えられている。その内容は、まるで読者の声を代弁するような「heyyy;)」(日本のネットスラング風に意訳するなら「ちょwwwおまwww」に近い)という歓声だ。

こうした表現は、まるでネットを介した性的なメッセージ交換「セクスティング」を連想させる。また、米国などのミレニアル世代においては、前出のSnapchatがセクスティングの代名詞のようにもなっているのだ。そう考えると「彼女はいとも簡単に、自分がSnapchatマスターであることを証明してくれた」という『PLAYBOY』のコメントは実に意味深で、あらぬ妄想をかきたてられる。


また、同誌の(非常にセクシーな)オンラインコンテンツにも彼女の写真や動画が掲載され、ミレニアル世代のウケを狙いたい新時代の『PLAYBOY』の狙いが、より赤裸々に見て取れるようだ。

その魂は失われていない

『PLAYBOY』のチーフコンテンツオフィサー、コーリー・ジョーンズ氏は「Snapchat風テキストバーを模したデザインは、こうしたアプリを使っている若い世代への訴求には最適だった。なんといっても、彼らにとって最高に楽しくてセクシーな招待状になっただろう。こんな雑誌はかつてないはずだ」と、米DIGIDAYに語った。

振り返ると、『PLAYBOY』が「新世代の読者に向けて」フルヌード写真の掲載をやめると発表し、世の男性諸氏を落胆させたのは昨年10月のことだった。しかし3月号の誌面からは同誌が魂と呼べる要素を失ってはいないことがわかる。MSNBCのキャスター、レイチェル・マドー氏のインタビューやノルウェーのベストセラー作家カール・オーヴェ・クナウスゴール氏によるエッセイといった、コンテンツの読み応えはさすがのひと言であるし、露出度こそ下がったものの、際どい写真だってもちろんある。

Snapchat側はノーコメント

米DIGIDAYでは、ブランドの肖像とも言えるインターフェースを模倣されたSnapchatに対してコメントを求めたが、同社は要求に応えていない。しかし、セクスティングの代名詞からブランド転換して、より年齢層の高い層にもアピールしたいと考えているSnapchatにとっては、サラ・マクダニエルのセミヌードに興奮している場合ではないのだろう。

「Snapchat側からの反応は、我々の耳に入ってはいないが、新生『PLAYBOY』のアメイジングな表紙に祝福コールをくれるというなら、いつでも私の携帯電話を鳴らしてくれ」と、ジョーンズ氏は強気の姿勢だ。創刊から60年以上が経過し、フルヌード掲載をやめたとはいえ、コンテンツの内容も運営方針も「まだまだお盛ん」といったところだろうか。

Jordan Valinsky(原文 / 訳:ワタナベダイスケ)
Image from Playboy @ Twitter