ファン投稿を広告利用できる、Twitter新メニューのウワサ:クチコミをより自然に醸成

Twitterは、ユーザーの日常的なツイートを利用した、広告製品を開発しているようだ。

情報筋によると、その新しい広告ユニットを利用すれば、広告主は自社製品に関連する一般投稿を収集し、Twitterの広告キャンペーンとして簡単に利用できるようになる。2016年1月6日~9日(米国時間)にラスベガスで開催された「CES 2016(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー 2016)」では、そのコンテンツの諸権利管理システムを垣間見る機会が広告業者に与えられたという。

商品に関するツイートを広告利用

Twitterが「ブランドの熱心な支持者のギャラリー(brand enthusiast gallery)」と呼ぶシステムをベースにした、その新製品。ある広告代理店の幹部が、Twitterとの会話は私的なものだという理由から匿名を条件に、次のようのものだと教えてくれた。

「ブランドの熱心な支持者のギャラリー」とは、ブランドに関連したツイートを蓄えておく場所のこと。広告主は、その中から気に入ったツイートをセレクトすると、Twitterがブランドに代わって投稿者と連絡を取り、利用許可を得て、そのツイートを再投稿できるという。

この広告機能では、広告主の通常のツイートに、ユーザーの関連ツイートを交えて、カルーセル広告を表示する模様だ。この件に関して、Twitterからはコメントが出ていない。

ユーザーにプロモーションを委ねる

通常、広告主は、自らの製品をプロモーションするために、有名人やインフルエンサーのツイートに頼っている。また、この種のソーシャルなスポンサー契約に特化した、広告プラットフォームや広告業者も多数存在する。

Twitterの新しい広告製品について直接知識を得た別の情報筋は、「この機能によりブランドは、有名人と身近にいる日常的ユーザーを対比させながら、推薦ツイートを表示できるようになる」と話す。

一般ユーザーの投稿に商品プロモーションを委ねるという発想は、ソーシャルメディアでは彼らの声の方が信頼されやすいことから発想を得ている。同じ町に住んでいて、報酬など受け取っていない一般人のツイートのほうが、ブランドから報酬をもらって投稿しているWebの有名人より影響力が強いことがある。

動画編集ツールも内々にデモか

「一般人たちの日常的な投稿が、もっとも重要ということはしばしばある」と述べるのは、エージェンシーMRYの最高マーケティング責任者(CMO)であるディビッド・バーコウィッツ氏だ。「Twitterに、権利管理機能が整えられつつあることは大いに役立つ。ソーシャルメディアではしばしば、弁護士が大きな役割を果たすからだ」。

この間のCESでは、通常の製品デモンストレーションに加え、Twitter幹部たちが広告代理店や各ブランドの代表と会い、「ブランドの熱心な支持者のギャラリー」を含む、今後のロードマップについて語り合っていたという。

さらにTwitterは、新しい動画編集ツールも披露していた、と情報筋は話す。この編集ツールは、Twitterが2014年に買収した、リアルタイム動画共有サービスの「SnappyTV」を通じて提供される。長さ6秒のビデオクリップ作成に役立つものだ。

各ブランドは、この編集ツールを利用して、撮影した長い動画を、TwitterやVineにフィットするように短尺化できる。「コマーシャル用動画の中から気に入った部分を6秒だけ選び、編集して、Twitter広告に変えることができるのだ」と、情報筋。

広告体験を向上させるTwitter

Twitterはこれまで、プラットフォーム上での広告体験の向上に注力している。最近の戦略では、ユーザー間のブランドエンゲージメントを奨励することが重要な要素となってきた。

たとえばTwitterは2016年1月6日、ブランドの愛好者をターゲットに、彼らがブランド広告と直接やり取りができるようにする「カンバセーショナル (会話型) カード」(Twitter Japanの関連ブログ)を発表。この新しい広告機能は、プラットフォーム上にある製品関連のつぶやきを利益につなげようとするTwitterの意図の現れだろう。

Garett Sloane(原文 / 訳:ガリレオ)
Image form Andrew mkhmarketing / Flickr