ライブ動画のミッドロール、いまやターゲティングも可能に:SUVTが発表した新サービスの中身

ライブ動画のミッドロール広告が、音を立てて進化している。

スキルアップ・ビデオテクノロジーズ(略称:SUVT)株式会社は2月3日、ヒルトン小田原リゾート&スパにて開催された「DIGIDAY PUBLISHING SUMMIT 2017 IN ODAWARA」において、新サービス「ULIZA LIVE MAX(ウリザライブマックス)」を今2月中にリリースすると発表した。アドサーバーとライブ配信プラットフォームをパッケージしたこのツールにより、ライブ動画のミッドロール広告でユーザーをターゲティングし、広告の出し分けを可能にするという。

「おそらくサードパーティのベンダーが提供するサービスとしては、世界初になる」と、同社代表取締役社長の八田浩氏(TOP画像)。「これによって、通常のバナー広告と同じようにコンテンツ本編と広告を分けて、ライブ動画をユーザーへ配信できるようになった。つまり一般的なアドサーバーで可能なことが、すべてできる」。

なぜアドサーバーが重要か?

これまで、ライブ動画におけるミッドロール広告挿入は、基本的にサーバサイドでしか実施できなかった。この仕組だと、コンテンツに広告を埋め込むことになり、現状のテレビCMと同様に、すべてのオーディエンスへ同じ広告クリエイティブを当てることになる。

しかし、「ULIZA LIVE MAX」では、クライアントサイド(ユーザーサイド)での広告挿入が可能になった。年齢や性別などのユーザー情報、またはデバイス情報によって、個々のユーザーに対して異なる広告を配信できるようになる。

参考までに、現状Facebookの動画では、プレロール、ミッドロール、ポストロールの広告は禁止されている。だが、奇しくも先月、Facebookが(ライブではなく通常の)動画コンテンツにミッドロール広告の挿入を可能にするという報道が話題になった。この理由について、八田氏は次のように説明する。

「プレロール広告は、YouTubeでよく見られるが、どうしても『スキップしたい』というユーザーの気持ちが高まってしまう。だが、ライブの最中のミッドロール広告ならスキップしずらいし、コンテンツに集中している最中に差し込まれるため効果が高い。2016年はライブイベントでの当社プラットフォーム利用が前年比5倍に増えたが、もっともニーズが高かったのがこの機能だ」。

そんなミッドロール広告にターゲティング機能が搭載されれば、さらなる効果が期待できる。ユーザーに関連がある広告となり、喜ばれることもあるだろう。

アドサーバーの長所と短所

しかし、ライブ動画に挿入する、ターゲティング可能なミッドロール広告に弱点がないわけでない。まず、広告とコンテンツを別々のサーバーから読み込んでいるため、万が一アクセスが集中した場合、レイテンシー(遅延)が発生する可能性があると言われてきた。すべてのユーザーに同じ情報を届けるサーバーサイドでの広告挿入とは違い、ユーザーごとに広告を出し分けたり、多くの情報を取得するため、データベースへの負荷が高いからだ。また、同じ理由から、アドブロックユーザーには広告が表示されない。

とはいえ、従来のミッドロール広告に対して、「ULIZA LIVE MAX」のミッドロール広告は、効果測定が可能な点が魅力だ。さらに、さまざまなインタラクティブ広告も実施可能になる。しかも、たとえ、アクセスが集中しても、きちんとしたインフラサービスを導入しておけば、致命的な遅延を防ぐことは可能だろう。アドブロックユーザーに対しては、いまのところ有効な手段は見つかっていないが、そもそもそういうユーザーに広告を表示しても、効果があるとは思えない。

「動画広告は、(ユーザーとのエンゲージメントが高く訴求力が強いため)広告単価が圧倒的に高いのが特徴」だと八田氏は、以前のDIGIDAY[日本版]への寄稿で述べた。同記事を八田氏は、「いずれにしても2017年は、良いコンテンツに、より多くの課金売上や広告売上が還元される世界をテクノロジーの面で取り戻すことができるはず」と結んでいる。

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Written by 広告制作チーム
Photo by DIGIDAY[日本版]編集部