Snapchat、人材獲得で「広告ビジネス」にどんどん傾倒:元コンデナストの辣腕をブランド担当に採用

Snapchat(スナップチャット)は、ブランド広告主を口説くために、従来型メディアから大物バッターを迎え入れることにした。

「消えてしまうメッセージアプリ」として知られるSnapchatのグローバル・ブランド・パートナーシップ責任者に就任したのは、ベッツィ・ケニー・ラック氏。同社のナンバー2、イムラン・カーン氏の直属として働くことになる。

ラック氏は、コンデナスト(Condé Nast)で8年間「バニティ・フェア(Vanity Fair)」を担当。グレイドン・カーター編集長のもとで、「エスタブリッシュメント・リスト」カンファレンスを利益の出るビジネスに育てた。在職中、NBCニュースのアンディー・ラック社長と結婚し、2016年1月に退職。情報筋によると、同氏は7月からSnapchatで働きはじめるという。

このところSnapchatは、広告ビジネスにおいて、エンターテインメントやファッション、小売り、金融、自動車といったバーティカル市場のトップブランドに焦点を合わせてきた。しかし、あまりに独特なプラットフォームの性質のおかげで、いくつかの課題にも直面している。

ベッツィ・ケニー・ラック氏 / image courtesy of MSNBC

ベッツィ・ケニー・ラック氏

とはいえ、各ブランドは大金を支払ってでも、自ら進んでSnapchatのスポンサーになろうとしている。従来の方法ではリーチしにくい、若年層のオーディエンスにリーチできるからだ。

たとえば、ゲータレード(Gatorade)やタコ・ベル(Taco Bell)は、人々が自撮りをするときに使う、人気のスナップチャットレンズのスポンサーになっている。

バーバリーのような広告主は、Snapchatの「ディスカバー(Discover)」や「ライブ・ストーリー(Live Stories)」セクションに動画広告を出稿。そこではパブリッシャーとメディア企業が特別なコンテンツを共有している。

だがSnapchatは、視聴保証やオーディエンスデータについて、同社が提供できる以上のデータを欲しがる広告主とのあいだにトラブルを抱えてもいる(Snapchatは、動画インプレッションを保証しており、ニールセン[Nielsen]を通じて視聴者数データも提供していると言っている)。Snapchatはさらに、それほどの価値があるとも思えないリソースから、簡単にはよそで使い回されることのないコンテンツを作ってくれるクリエイターを必要としている。

何かと話題になる新しいプラットフォームとしてSnapchatは、広告主第1号となりたがるブランドに対して、通常より高い料金を課すことが可能だった。だが、ある報道によると、広告主のなかには、その獲得ビュー数について不満を漏らすところがあって、大幅な価格引き下げを余儀なくされたという。

Snapchatはこの半年、エージェンシー、ブランド、広告の各チームを急速に拡充するための人材獲得を進めてきた。パンドラ(Pandora)からトム・コンラッド氏を製品担当のバイスプレジデントとして迎え入れたり、Facebookからスリラン・クリシュナン氏を迎えたりしたのもその一環だ。

Lucia Moses(原文 / 訳:ガリレオ)
Image courtesy of MSNBC
Garett Sloane contributed to this story