Google、AMPページを目立たせるアップデートを計画中:プレゼン資料の中身

Googleが、モバイルウェブ高速化プロジェクト、AMP(アンプ:Accelerated Mobile Page)のアップデートに取り組んでいる。このアップデートに伴い、モバイルで検索した際、結果ページのトップに速報やリアルタイムのアラートが表示されるようになるという。

今年の夏、Googleがパブリッシャー数社に対して行ったプレゼンで、新しい「ライブティッカー(Live Ticker)」セクションに関する計画を披露した。このセクションは、現在モバイル検索の結果に表示されている「トップニュース(Top Stories)」カルーセルの上に配置されるという。ライブティッカーは、「ウェブ上のさまざまなソースから集めた最良の超新鮮なコンテンツ」を提示し、セクション内のコンテンツはAMPコンテンツのみになると、Googleはプレゼンで説明している。

従来のトップニュースのカルーセルはその下に配置され、ユーザーがページをさらにスクロールダウンすると、通常の検索結果がそれに続く。両セクションに掲載されるAMPコンテンツは、無駄を避けるために「コンテンツの重複をなくす」という。

AMPアップデートの具体内容

Googleが宣伝用スライドで示した例から考えると、AMPコンテンツがスマートフォンの画面全体を占めるようになるという点で、今回の動きは重要だ。

 

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Google AMPの新しい「ライブティッカー」セクションのサンプル画面

 

Googleによるプレゼンを受けたパブリッシャーからの情報によると、このAMPのアップデートは今秋中にリリースされる見込みだという。コメントを求めたところ、Googleは、AMPの製品ロードマップを提示した。そのなかには、パブリッシャーがAMP内の既存の記事をアップデートしやすくしたり、「没入型の動画視聴体験」をサポートする計画も含まれている。

 

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パブリッシャーは、Google検索で話題のテーマとしてAMP記事をプッシュ配信できるようになる

 

速報やアラート用の新しいセクションに留まらず、GoogleはAMPをアップデートし、記事や動画だけでなく、もっと多くの種類のコンテンツに対応しようとしているようにも見える。Googleがプレゼンで見せた別のスライドでは、AMPが記事や動画、ライブ動画、ギャラリー、引用、リスティクル(箇条書き形式の記事)などにも対応できるようになるという。

 

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Google AMPがサポートする予定のさまざまな種類のコンテンツ

 

どんどん拡大するAMP

バイラルサイト「リトル・シングス(LittleThings)」の製品担当バイスプレジデントであるボリス・パーク氏は、今回のアップデートに関してGoogleからプレゼンを受けていないが、次のように述べている。「我々にとっては、大きなことだ。レシピに最適なレイアウトや構成は、犬に関するバイラルな動画とはまったく違う。これは、我々が自社のサイトで探っていることであり、外部サイトへの配信を増やすなかで、パートナーのやり方も探っている」。

Googleが2月に提供を開始したAMPは、検索結果内からパブリッシャーが直接配信できるようにして、モバイルウェブを高速化するプロジェクトだ。Facebookのインスタント記事によく似ている。プラットフォームは、ユーザーを外部のサイトに送り込むのではなく、プラットフォーム上でアクセスできるコンテンツを増やそうとしているが、AMPもそういった全体的な動きの一部だ。

通常、AMPページは、普通のウェブページと比べて読み込みが4倍速く、消費データ量は10分の1だと、Googleは述べている。開始以来、ニュースやエンターテインメント、旅行、フードなど、バーティカル分野のパブリッシャーがAMPを導入してきた。Googleによると、現在のところAMPのインデックスには1億5000万件以上のドキュメントがあり、毎週400万件の新たなドキュメントが追加されているという。

AMPに対する媒体社の想い

Googleは今週、画面トップのカルーセルだけでなく、モバイルにおけるすべての検索結果にAMPを拡大すると発表した。間もなく、ユーザーが記事を検索すると、その記事にAMP対応版があれば、従来のサイトではなく、AMP版に直接誘導されるようになる。

だが、AMPの導入が増えているとはいえ、パブリッシャーはまだ、AMPの最終的な価値について複雑な思いを抱いている。読み込み時間が短くなったことは認めているが、それほど多くのトラフィックを誘導していないと主張する向きもあるのだ。広告のマネタイズも、まったく十分ではない。

だが、新興ニュースサイトを運営するザ・スレート・グループ(The Slate Group)は、4月にAMPの利用を開始し、AMPのおかげで、トラフィックが25%増加した。同社のシニアプロダクトマネージャーであるクリス・シーファー氏は、次のように述べている。

「AMPはすばらしい。規模の点では、我々は、ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)やウォール・ストリート・ジャーナル(The Wall Street Journal)、ワシントン・ポスト(The Washington Post)にかなわない二軍のパブリッシャーだ。カルーセル内の枠をめぐって、そうした連中と闘っている。そのカルーセルの枠に縛られないAMPが開放されれば、大きな出来事だ」。

Sahil Patel(原文 / 訳:ガリレオ)
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