Facebook創業当時の「媒体資料」は、たった7枚 〜発掘された2004年のドキュメント

この7枚の媒体資料が、現在のFacebookに繋がっている。ハーバード大学生らによるFacebookの創業メンバーは、創業2カ月の2004年4月当時、以下の資料で広告主、代理店に広告営業をかけた。それが莫大な広告収入を得る、現在のFacebookの礎となったといっても過言ではない。

米DIGIDAYが、2012年8月に入手していた、その媒体資料。グノシーやスマートニュースなど、日本でも数十億単位の資金が動くスタートアップが隆盛している現代おいて、貴重な資料になることは間違いないだろう。

同資料は、20の有名大学における学生7万人をユーザーとし、今後6カ月以内に200大学まで拡大していく事業計画に触れている。その11年後、実際にFacebookは、それを遥かに上回る実績を達成した。デイリーアクティブユーザー(DAU)が13億5000万人、2015年第2四半期だけで広告売上は29億ドル(3500億円)に上った。

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表紙。「講義はサボられ、学習は無視された。学生はコンピューターに夢中になっている。the facebookへの熱狂はキャンパスを覆い尽くした」とスタンフォードの学生新聞を引用

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大学内のソーシャル・ネットワーク「the facebook」についての説明。個人情報や履修コース、写真など掲載情報に触れてある

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ソーシャルネットワーキングを説明するページ。同じ大学のユーザーの履修コースを知れるIntra-School Networking(学内ネットワーキング)、他大学学生との交流を促すInter-School-Networking(学際ネットワーキング)

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参加学校。名門大学の「アイビーリーグ」と「他の学校」に区分されている。9月までに200大学まで拡大する計画を掲げる

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利用者データ。アイビーリーグ学生比率55%、学生比率87%、男女比はほぼ拮抗。1週間で新規アカウント1万の増加ペース

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バナー広告の規格を紹介。「(バナー広告の)より詳細な情報、価格表に関してはお問い合わせくださいませ」

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お問い合わせ先、the facebook CFO、エドゥアルド・サベリン

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資料提供者は、共同創業者で最高財務責任者(CFO)だったエドゥアルド・サベリン氏が、04年4月にニューヨークで開いた昼食会に参加した広告主。サベリン氏は、「(有名大学の学生に限定された)数千ユーザーにリーチする」ディスプレイ広告の料金を8万ドルと算定したと伝えたという。パーソナルデータの広告利用が盛んではない同時期に、恋愛対象の性別、学生寮までピンポイントにターゲティングできることを、Facebookの強みと強調していた。

サベリン氏はマーク・ザッカーバーグ氏と同じハーバード大学の学生で、創業資金を出資したが、その後、発行株数の増加に伴い、保有株式が希薄化。また、ザッカーバーグ氏ら経営陣との軋轢とも言われる理由で、同社を離れた。現在はスタートアップの投資をしながら、タックスヘイブン(租税回避地)のシンガポールに在住している。

Jack Marshall(原文 / 訳:吉田拓史)
Photo by Christiaan Colen (Creative Commons)