もう誰もSnapchatを止められない / デジタルマーケティング10【5月4週】

1週間の業界のトピックをおさらいする「デジタルマーケティング10」。手早くチェックを済ませたら、どうぞいい週末をお過ごしください。

Snapchatは6回目の投資ラウンドで18億1000万ドル(約2000億円)を調達。同社評価額は200億ドル(約2兆2000億円)に達した。

投資家向けプレゼン資料がリークされたTechCrunchによると、2015年第1四半期(Q1)時点で収益は400万ドル(約4億円)だったが、同年Q4で3300万ドル(約36億円)と725%伸びた。経営陣は「2017年には10億ドル(約1100億円)に達する」と説明する。デイリーアクティブユーザーは2014年3月に5000万人だったが、2015年12月には1億1000万人と120%伸びた。内訳は米国5000万人、欧州3500万人、他2600万人と欧米圏での拡大が中心だ。

投資家が現状の収益力を大幅に上回る値付けをするのは、成長への期待から。巨大化したプラットフォームが高収益型ビジネスに化けた事例には、Google、Facebookがある。

コミュニケーションアプリのユーザー数はすでにソーシャルを上回っているという試算がある。ソーシャルの王者Facebookへの投稿には鈍りがみられ、若年層離れも指摘される(ただし同社はインスタグラム、メッセンジャー、WhatsAppに布石を置いてある)。Snapchatにとってはチャンスかもしれない。

The Information」は関係者取材により、今回の評価額は一部では200億ドル(約2兆2000億円)規模との報道もあるが、実際は170億〜180億ドル(約1兆9000億〜約2兆円)程度と分析。今年3月時点の160億ドル(約1兆7600億円)から増えたようにみえるが、実際には同社が発行株式数を増やしたのであり、一株あたりの価格は変わらないという。

とにかく真水の2000億円を手に入れたSnapchatはどれだけ急速に成長するのか。日本でも人気が出るのか。

以下、今週の10トピック。

1. Snapchatの6回目の投資ラウンド。評価額200億ドル。18億1000万ドルを調達(TechCrunch)

2. イスラエルのスタートアップ、アシュリー・ヴァンス(Ashlee Vance)は、タブレット、スマートフォンを利用者の眼球の動き、目線を追跡するソフトウェアを開発。UX開発、ビューアビリティ・アテンション問題などにも応用可能か(Bloomberg)

3. Facebookは公式にモバイル動画アドエクスチェンジのライブレイル(LiveRail)を閉鎖。2年前の買収額は4億〜5億ドル(約440億〜550億円)(Record)――[背景に関してはこちらのDIGIDAY記事

4. Facebookはデスクトップ・リターゲティングツール「Facebook Exchange(FBX)」を閉鎖へ。ユーザーのモバイル化が原因(adexchanger)

5. 85%のFacebook動画は「無音声」再生。Facebookでの動画閲覧数は月間平均1億5000万回だが、30秒以上の閲覧のうち85%が無音だった(DIGIDAY[日本版])

6. インスタグラムは米国でパートナー企業にメディアバイヤーのソーシャルコード(SocialCode)、レゾリューション・メディア(Resolution Media)も加えたと発表。エコシステムのFacebook化が進む(Instagram For Business)

7. SNSユーザーの43%は、コンテンツの元サイトを知らない:認知率が最低なのはライフスタイル分野(DIGIDAY[日本版])

8. 新興デジタルメディアViceのニュース責任者に元Bloombergビジネスウィーク編集者のジョシュ・タイランジェル氏が就任。20人を解雇し、新規採用を開始(Recode)

9. GoogleがオラクルとのアンドロイドでのJAVA言語使用をめぐる訴訟に勝訴(WIRED)

10. DIGIDAY[日本版]6/30〜7/1に開催するDIGIDAY PUBLISHING SUMMITのスピーカーが発表。日本経済新聞社執行役員の渡辺洋之氏や毎日新聞社取締役の小川一氏、米タイム社シニアバイスプレジデント、ジョン・マルコム氏、米クオーツの共同プレジデント・発行人のジェイ・ラウフ氏ら。チケットは完売(DIGIDAY[日本版])

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Written by 吉田拓史