インスタグラムの「アルゴリズム」導入は既定路線か?:その日に備えるブランドたち

現在はアルゴリズムの時代だが、ブランドはただそれに従っているだけだ。

Facebookのアルゴリズムはリーチを過去の産物とし、Twitterは現在ユーザーエクスペリエンスを向上させるアルゴリズムに向かっている。しかし、多くのブランドが気になっていることがある。Facebookが所有するインスタグラムに、いつアルゴリズムが導入されるのか、ということだ。

インスタグラムのアルゴリズムが、すでに存在していることを示す予兆もあるという。オーガニックリーチとエンゲージメント率がすでに下がり始めていて、大企業はインスタグラムにアルゴリズムが導入される日に備えている。そうなれば、企業はメッセージを配信するのにも費用がかかり、親サイトであるFacebookと似た雰囲気になるだろう。

清涼飲料水企業ゲータレード社の顧客エンゲージメント部長であるケニー・ミッチェル氏は、「いつかは完全にアルゴリズムに移行すると予想している」とコメント。「急激な成長に伴い、アルゴリズムを導入することでプラットフォームをより有効活用することができる。アルゴリズムが自らにとって、もっとも有益なものを提供してくれるからだ」。現在、ゲータレードのインスタグラムには、74万3000人のフォロワーが存在する。

ミッチェル氏の見解は、多くの人に共感をもたらしている。大量の投稿と大勢のインスタグラムユーザーが存在することにより、インスタグラムのフィードが扱いにくいと、ブランドアカウントユーザーは話しているからだ。

この現象は「成長痛」なのか

インスタグラムはアカウント登録ユーザー数が4000万人を超えたが、アルゴリズムの導入については口を閉ざしている。マーケティングテクノロジープラットフォームのインフルエンサー企業ザ・アンプリファイ(The Amplify)のCEOであるジャスティン・レズヴァニ氏は、プラットフォームにコンテンツが溢れかえっているせいで、かつては高かったエンゲージメント率とオーガニックリーチが減少していると話している。

「オーガニックリーチが減少していて、明らかな減速だ。これが現状だ」と、レズヴァニ氏は最後に付け加えた。

同氏によると、2014年には、1人のインフルエンサーによるオーガニックかつ無料の投稿が閲覧されたのは、平均でフォロワーの75%。それが2015年には、50%まで下がっている。この理由は簡単だ。ユーザーが増加すると、閲覧される投稿の数が減ってしまうのだ。

ブランドはいまだにインスタグラムをもっともエンゲージメント率が高いプラットフォームと認識しているが、少しずつその率は減っている。マーケット調査企業フォレスター・リサーチによると、2014年のブランドのオーガニック投稿におけるエンゲージメント率は4%以上だったのに対し、FacebookやTwitterではその割合は1%以下であった。

避けようのない次なる進化

マーケティングテクノロジー企業たちも、インスタグラムのエンゲージメント率が減少していると指摘している。ロコワイズ(Locowise)というソーシャル企業では、2015年の終わりまでにエンゲージメント率が半分以上減少したという。

この目に見える減少は、インスタグラムの成長が要因だとレズヴァニ氏は指摘する。現在、通常のインスタグラムユーザーは400から500ほどのアカウントをフォローしているが、1年ちょっと前までは、250アカウントが平均だったからだ。

エージェンシー、22スクエアード(22squared)の事業開発部長、クリス・タフ氏は、Facebookのアルゴリズム導入が成功した理由として、同サービスのニュースフィードとの相性がよかったことを挙げる。「インスタグラムは急激に成長し、多くの人々が投稿している。収益化を図り、ユーザーエクスペリエンスを向上させたいFacebookにとって、インスタグラムのアルゴリズム導入こそが次なる正しい進化の方法だ」。

Garett Sloane(原文 / 訳:BIG ROMAN)
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