Google、AMPを本格ローンチ:モバイル検索に導入、100媒体が参加表明

Googleは25日、同社のモバイルウェブ高速化プロジェクト「AMP(アンプ:Accelerated Mobile Page)」をモバイル検索に載せたと、Googleブログで発表した。モバイルのロード時間競争で先行するFacebookは2016年4月12日にインスタント記事の提供対象をすべての媒体社に広げると発表しており、両者の競争は激しさを増している。

Google Japanのダンカン・ライト検索担当パートナーシップマネージャー、佐藤陽一出版コンテンツアジア太平洋統括部長は、ブログで「AMP のテクノロジーを利用しているウェブページは、従来に比べ平均 4倍の速度で表示され、データ量も約1/10に抑えられるため、ほとんどのページが瞬時に表示される」と語った。

日本では朝日新聞、映画.com、zakzak、THE PAGE、産経ニュース、SankeiBiz、SANSPO.COM、シネマトゥディ、日刊スポーツ、BLOGOS、毎日新聞、マイナビニュースがAMPに対応。

CNETによるインタビューで、佐藤氏は、AMPの導入は、大手新聞社やニュースサイトを優先しているとし、グローバルで約100社以上のパートナーが参加を表明していると語っている。

これらのAMPのモバイルサイトのページランクに注目が集まる

amp

ダンカン氏は「コンテンツの表示に 3 秒以上かかると、多くのユーザーがそのウェブサイトの閲覧をやめてしまいます。表示速度の遅さは、オンラインで必要な情報を探しているユーザーにとって不便であるだけでなく、コンテンツを提供する側にとっても大きな障壁となります」と指摘した。

消費者動向の知見などを伝えるThinkwithgoogleは、消費者はモバイル体験で「速度」をもっとも重視する傾向を紹介している。

・消費者の40%は小売、旅行サイトから離脱するのに3秒待てない。

・アプリ、サイトに満足できないと消費者の29%が即座に他に切り替える。

・不満足の原因の70%がロード時間 これらの理由からモバイル体験を改良する必要に迫られると説明している。

Googleのパートナーシップ担当取締役のクレイグ・ディナタリ氏は、2月19日に行われたAMPに関するプレゼンテーションで、AMPは2016年の4〜6月期、6〜12月期にかけ、マーケター、媒体社サイドの要望、創意工夫などを取り入れ、さらなるベンダーの参加を促進すると語っている。

Google「AMPはより多くのベンダーと協業が可能」

 

 サービスの種類 AMP Facebook IA Apple News
サードパーティによる広告配信
カスタム広告を提供するベンダー、その実行
データターゲティング(サード&ファーストパーティ)
サードパーティによる収益化源(プログラマティック広告など)
オートプレイ・自動画面拡大
サードパーティによるアナリティクスツール
編集記事内広告の配置の自由
スポンサードコンテンツ(アウトブレイン)
サードパーティによるビューアビリティ測定

 

ディナタリ氏の資料をもとに作成。AMPはFacebook、Appleに比べて、アドテクベンダーに対してオープンな仕組みだと主張している。

媒体社、マーケターと関わる主要ベンダーがAMPに携わる

 

ベンダーの種類 ベンダー名
SSP ルビコン、パブマティック、オープンX
データプロバイダー クラックス、ロテイム、
アドサーバー、測定 アトラス、スマートアッズ、ダブルクリック・フォー・パブリッシャー(DFP)、モート
ネイティブ広告、プレミアムフォーマット、コンテンツレック イェールドモー、タブーラ、アウトブレイン、ブライトコーブ、デイリーモーション、ポラー、ネイティボ、シェアスルー

 

Facebookは2015年5月にロード時間を高速化する「インスタント記事(Instant Articles)」の提供開始を発表し、Googleに先行していた。2016年2月19日の発表によると、媒体社が直接販売(手売り)する広告を掲出した場合、収入はすべて媒体社に渡る。アドネットワーク「Facebook Audience Network」を介した場合はコミッションがかかる模様だ。

Written by 吉田拓史