Amazon Goの衝撃、小売業の変身:今週のデジタルマーケティングサマリー

以前からうわさがあったように、Amazonが店舗型の食料品販売事業「Amazon Go」のベータ版を5日(現地時間)、同社従業員に対し開放した。米シアトルに設置されたAmazon Goでのショッピングプロセスは画期的だ。

1.Amazon Goアプリをダウンロード   2.入店時、ゲートのセンサーにスマートフォンをタップ  3.買いたいものをバッグに入れる  4.ゲートから出る

これで完了する。レジで並んだり、現金を数えたりする必要がない。Amazonは来客がバッグに入れたものを認識するため、機械学習やコンピュータビジョンを活用していると説明している。一般が利用できる店舗は来年開設するという。

Amazonはリアルな商取引を拡大しつつあり、生鮮食品宅配「Amazon Fresh」の実店舗や書店「Amazon books」などを設立してきた。

Business Insiderによると、Amazonは食料品雑貨店市場に2000店の参入機会があるとみているようだ。今週WSJも同様の報道をしたところ、Amazonは計画を否定している。

Amazonは小売業のモデルを変えつつある。Amazonのアカウントがeコマースとリアル店舗の両者、認証・決済の基点になり、個人の商取引の軸になる。

以下、他のニュース。

■LINE、1月から「文春砲」の記事単位販売

「週刊文春」の記事もしくは、数記事パックでコンテンツ課金する。課金にはLINE内の仮想通貨「LINEコイン」を利用する。2017年1月導入開始予定。

■Uberが人工知能のスタートアップ買収

Uberはジオメトリック(Geometric)インテリジェンスを買収し、今後AI研究所を設立する。Uberは今夏、自律システムの専門家などからなるトラック自動運転のOtto(オットー)を買収していた。

■謎のVR企業1600億円調達

VRスタートアップのMagic Leap(マジックリープ)は14億ドル(1600億円)を調達した。同社はまだプロダクトをリリースしていないにもかかわらず、直近で評価額が45億ドルに達しているが、発表されたデモに開発が追いついていないという憶測も出ている。

magic leap1Magic Leapのデモに登場する体育館内に現れるクジラのAR(拡張現実)/ Via YouTube

■ Apple Musicの加入者2000万人

Apple Musicの加入者が、サービス開始18カ月で2000万人に到達した。開始当初は収益分配をめぐり、テイラー・スイフトらと調整があったが、現在は音楽産業の収益化をドライブしている。

■ MS、LinkedIn買収を完了

マイクロソフトはLinkedInの260億ドル(約3兆円)買収を完了したと発表した。今後はOfficeやMicrosoft Outlookなどとの統合を進める。

■米規制当局、スマートTVのプライバシーを注視

米規制当局はスマートTV視聴者のプライバシーに関するワークショップを開き、トラッキングに関して視聴者の理解が進んでいないことに懸念を示した。

Written by 吉田拓史
Image via Amazon / Youtube