モバイルウェブ vs. アプリ、その広告効果を示す6つのグラフ 〜モバイルウェブの成長率は、アプリの2倍

モバイルウェブ利用が爆発的に成長している。米調査会社comScoreの最新モバイルレポートによると、来訪者数の成長率は、アプリのそれと比べてモバイルウェブは、2倍の伸びを見せているという。また、モバイルウェブの上位1000における来訪者の実数値も、昨年同月比で平均300万人も増えた。

comScoreのマーケティングを担当するアンドリュー・リップスマン氏は、「昨年と比べて、デジタルオーディエンスの総数が22%上昇している。そのなかでデスクトップの成長は1%、モバイルの成長は41%にも及ぶ」と、話す。「そう考えれば、本当にアプリよりモバイルウェブが、その成長を牽引しているのが分かる」。

この報告書で注目したいのは、モバイルトラフィックが、どのように拡散されているかということ。スマートフォンからのトラフィックの増加は、デジタルパブリッシャーにとって、ユーザーをアプリにエンゲージさせるための重要な道筋と捉えられているからだ。

アプリユーザーはモバイルウェブユーザーよりもロイヤリティが高く、流行しているソーシャルアプリやゲームアプリを利用する傾向も高い。それについてリップスマン氏は、「すべては習慣の力だ」と、説明する。

以下にて、アメリカのモバイルトラフィックに関するグラフを紹介する。そこから、モバイルオーディエンスの傾向や、アプリで成功を収める企業の傾向を読み取ってもらいたい。

 

アプリに比べて、2倍の成長率となるモバイルウェブ

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Top1000のアプリ、Top1000のモバイルウェブにおけるユニークユーザー数の推移を示すグラフ。成長率が昨年同月比でそれぞれ、21%と42%になっている。モバイルウェブの来訪者数の伸びが顕著だ。

 

来訪者数が増加するにつれて、短くなるサイト滞在時間

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モバイルウェブにおけるユニークユーザー数の推移と、平均滞在時間の推移。ユニークユーザー数は、昨年同月比で約300万人も増えた分、滞在時間はゆるやかに減ってきている。モバイルウェブを運営するメディアにとって、多くのユーザーにリーチできるのは良いニュースだが、滞在時間の減少傾向は、広告出稿に一抹の不安を感じさせなくもない。

 

アプリユーザーの滞在時間は、モバイルウェブの18倍

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Top1000のアプリ、Top1000のモバイルウェブにおけるユニークユーザー数(左)と滞在時間(右)の比較。マスにリーチするのは圧倒的にモバイルウェブだが、滞在時間はモバイルウェブに比べてアプリは18倍も長い。一旦アプリのユーザーになれば、ロイヤリティが格段に高まることが読み取れる。

 

アプリ業界は、FacebookとGoogleの2強

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上位10本のアプリに、Facebook関連のアプリが3本(Facebook、Facebook Messenger、Instagram)、Google関連のアプリが5本(YouTube、Google Search、Google Play、Google Maps、Gmail)も入っている。特にFacebook Messengerの年間成長率が144%となっており、よりインフラ化が進んでいるようだ。

 

習慣づけできれば、企業アプリも求められる

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先述のリップスマン氏が「すべては習慣の力だ」と話したように、生活において消費される頻度が高いプロダクトをもつブランドは、消費者のアプリ利用率が高いようだ。アプリ利用の習慣付けさえできれば、企業アプリも多くのオーディエンスに求められる。過去2年間で、スターバックスはアプリユーザー数を2倍増やし、約1500万人に達した。ダンキンドーナッツのアプリは456%も成長し、アプリユーザー数が約600万人となった。

 

モバイル広告はデスクトップ広告よりも受け入れられやすい

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ブランドにとっては意外かもしれないが、デスクトップ広告よりもモバイル広告の方がユーザーへの反応が良いようだ。このグラフでは、モバイル広告がデスクトップ広告より2〜3倍ポジティブな印象を与えていることが分かる。モバイルの小さな画面でも、UIを向上することで、さらに効果が期待できるはずだ。

 
Garett Sloane(原文/訳:小嶋太一郎)
Image from Jason Howie