好調のSnapchat、停滞するTwitter:状況を示す5つのデータ

Snapchat(スナップチャット)とTwitterはいま、それぞれ異なる理由で投資家たちの話題の的となっている。

Snapchatの株式公開は250億ドル(約2兆5000億円)の価値が付くだろうと推測された一方で、Twitterの買収を検討していた候補たちは軒並み手を引いてしまった。ソーシャルメディアアナリストのレベッカ・リーブ氏は「Twitterは自身のプラットフォームをマネタイズできていない。対して、Snapchatは時代の寵児となっている」という。

なぜ、このような状況に至ってしまったのだろうか。本記事では5つのグラフをもとに、どのようにして、Snapchatが興奮を、Twitterが無関心を、それぞれ生み出しているのか検証する。

広告収入

Twitterの歴史はSnapchatの2倍ほど長い。収益を生み出してきた歴史もその分だけ長くなる。しかし、調査会社eマーケターは、すぐにSnapchatは追い付くだろうと予測。2018年にはTwitterの広告収入との差は、10億ドル(1000億円)にまで縮まるとのことだ。

「Snapchatの広告が投資家たちに高評価を受けるのは、Twitterよりもユーザー視点で見て、シームレスな作りになっているからだ」と語るのは、ソーシャルメディア・コンサルタント会社のコンバーセオン(Converseon)のCCO(最高顧客責任者)ジェーン・クイグリー氏。

「Twitterのブランド体験はもっと改善されないといけない。いまの作りだと広告はただ表示されるだけでユーザーの体験に何も付け加える価値がない。しかも、Twitterの広告は、ときにすごく邪魔なことがある」。

アルティメーターグループのアナリスト、ブライアン・ソリス氏は、以前のTwitterの方が「ユーザー体験を丁寧に扱い、広告にプレミアム価値を付けること」がうまかったと語っている。

Source: eMarketer

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ユーザー数の成長

収益予測と同様に、Snapchatのユーザーベースは大きく成長することが期待されている。それに対してTwitterは、穏やかな成長予想となっている。Snapchatはこの数年以内に二桁規模の成長にまで届く勢いで拡大を続け、いずれTwitterを大きく上回るだろうとeマーケターは予測している。これは成長の速度がいずれスローダウンするだろうことも考慮に入れてだ。世界規模で見るとTwitterは、はるかに大きなリーチをもっているが、アメリカでのユーザーベースの成長は2%ほどだと予測されている。

「Twitterのユーザーベースはちょっとした停滞期に入っている」と、リーブ氏は言った。

Source: eMarketer

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ユーザー年齢層ごとの伸び

ユーザーベースが成長することは投資家にとっては嬉しいことだ。しかし、Snapchatの場合は、どこで伸びているのかにその個性が表れている。掴みどころのないミレニアル世代のオーディエンスにリーチできる手段にSnapchatがなってくれることを、多くの広告主が期待しているのだ。

eマーケターの調査によると、Twitterの若者世代に対するリーチは停滞したままだが、Snapchatには若い世代が群がって参加しているという。

Source: eMarketer

プラットフォーム上の滞在時間

プラットフォームは自分たちのアジェンダを進めていくために、それぞれに異なるエンゲージメント指標を使っている。そのため「エンゲージメントに関する数字はどんなものでも議論を呼ぶ」とソリス氏。

SnapchatとTwitterは、使用目的がまったく違うことは確かだが、エンゲージメントを数値として測る方法として、プラットフォーム上での滞在時間を測るというものがある。コムスコア(comScore)は、この指標に従うと、Snapchatは若い世代も年配の世代も両方、Twitterよりも良いパフォーマンスだという。

エンゲージメント数値や収益、ユーザーの拡大に関する予想という点では、TwitterよりもSnapchatの方が優勢に見える。だが、その一方で、Snapchatの広告プロダクトはまだまだ、はじまったばかりだとリーブ氏は指摘。

「(Snapchatの広告プロダクトの歴史は)信じられないくらい浅い。ものすごく初期の段階では期待がたくさん生まれるものだ。Twitterに6年前、たくさんの期待があったのと同じように。その点を文脈として考慮することは重要だ」。

Ross Benes(原文 / 訳:塚本 紺)