コカ・コーラ、ゲーム内「バーチャル選手」をスポンサード:本日発売の新サッカーゲーム「FIFA 18」で

女子サッカー米国代表のアレックス・モーガン選手からレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド選手まで、飲料大手のコカ・コーラ(Coca-Cola)にはサッカーの世界でスポンサーになってきた長い歴史がある。そんな同社が初めて、バーチャルなサッカー選手のスポンサーとなる。

「まったく新しい世界」

コカ・コーラは、エレクトロニック・アーツ(EA)が9月29日に発売する「プレイステーション4(Playstation 4)」用新作サッカーゲーム「FIFA 18」で、架空のスター選手アレックス・ハンターを使ってプロモーションを展開する。プレイヤーはハンター選手としてゲームをプレイできる。同選手は、「LAギャラクシー」というチームで頭角を現したあと、コカ・コーラと契約し、試合中のシーンを使ってCMを撮影する。この発想は、コカ・コーラとEAの20年におよぶパートナーシップにおける最新の取り組みで、制作にはアノーマリー(Anomaly)、メルカド・マッキャン(Mercado McCann)、ハバス(Havas)が協力した。

「我々にとって、これはブランドコンテンツと広告アプローチ手法の再発明だ」と、コカ・コーラの上級エンターテインメント・マーケティングマネージャーのアルバン・デシャーロット氏は語る。「まったく新しい世界だ」。

コカ・コーラにとって、これはさまざまな領域でファンをエンゲージする取り組みの一環だ。「消費者にブランドを認知してもらえる新しい方法になる」と、コカ・コーラのバイスプレジデント、マット・ウルフ氏(エンターテインメント、ベンチャー、戦略アライアンス担当)は語る。「我々は、これがコンテンツの向かうべき自然な進化だと考えている」。

過去作品のオマージュ

コカ・コーラとEAは、実際の有名人と同じようにバーチャルなスポンサーを利用して、現実と仮想世界の「境界線をぼかそうとしている」と、デシャーロット氏は語る。

一例を挙げると、コカ・コーラはゲーム内のストーリーを宣伝するため、ハンターがコークのCMに出演しているシーンからスポットを制作した。デシャーロット氏のチームは、このストーリーを見て、同社の昔のCMを思い出したという。それは、全米フットボールリーグ(NFL)「ピッツバーグ・スティーラーズ」のスター、ミーン・ジョー・グリーン選手が出演し、1979年にプレミア放映され、翌1980年の「スーパー・ボウル」中継でオンエアされたCMだ。その動画は、YouTubeでこれまでに360万回以上視聴された。

そこで、チームはこのCMに敬意を払いつつ、現実と想像の境界線をさらにぼかすことに決めた。オリジナルCMでは、子どもがグリーン選手にコークを差し出す。新バージョンでも、子どもがハンターにコークを差し出している。コカ・コーラはスポットを9月21日からソーシャルメディアで共有している。

O2O施策ももちろん万全

コカ・コーラはまた、米国、カナダ、メキシコのセブンイレブン(7-Eleven)とウォルマート(Walmart)で、ハンター選手のデジタルデータをもらえる限定カスタム缶のコークを販売している。各缶のプルタブの下にはコードがついていて、消費者がコードを使ってFIFA 18に入ると、ハンター選手がスーパースターに成長していく姿を追うストーリーモード「ザ・ジャーニー:ハンター・リターンズ(The Journey: Hunter Returns)」に役立つ独占コンテンツをダウンロードできる。

EAは6月、ハンター選手のTwitterアカウント(@MrAlexHunter)も作成し、すでに4万9900人のフォロワーを集めた。コカ・コーラは9月18日、ハンター選手のアカウントにゲームからスチール写真をアップ し、フォロワーの関心を引いている。

Ilyse Liffreing(原文 / 訳:ガリレオ)