Uberが新ロゴを公開するも、「U」でないことに人々が困惑

タクシー配車サービスのUber(ウーバー)が2016年2月2日、4年にわたって身にまとっていた旧ロゴを脱ぎ捨て、新たなブランドロゴマークを発表した。

スタイリッシュな黒バッジに頭文字「U」がエンボス加工されたUberロゴは、「C」を反転させたようなマークへと置き換えられている。新ロゴの中心部には小さな正方形があしらわれ、これはデジタルの世界を象徴する「ビット」を意味しているという。

今回のロゴ変更についてUberのブログでは、「ただタクシーをつかまえるだけのサービスではない、テクノロジー企業としてのUberのブランドシフトを表現したものだ」と宣言。新ロゴのもたらすルックアンドフィールにより、同社がより良いアイデンティティを獲得できるという自信を見せた。

また、Uberのブランド再設計は、2年前から進められていたという。無彩色で構成されていた古いロゴは「冷淡すぎた」と説明。一方で新たなロゴは、顧客がアプリを利用するシーンに応じた、多彩な色調が用意されるとのことだ。

Celebrating Cities | Uber from Uber on Vimeo.

「Uberが使える国々における本当のアイデンティティを理解するべく、我々のチームはその土地の建築、テキスタイル、風景、アート、ファッション、そして人間性について、何カ月も研究をしてきた」と、創設者のトラビス・カラニック氏。しかし、残念ながらTwitterでの反応は、いまいち芳しいものではなかった。

もっとも、こうした反応は特に驚くようなことでもない。そもそも、辛辣なインターネットユーザーたちが、こうしたブランドリニューアルを気に入った試しなどないのだから。

 

なんか見覚えあるロゴだと思ったらオムニ社かよ。ロボコップに電話しよう。

 

もうポケモンのモンスターボールにしか見えないわ。Uberゲットだぜ。

 

Uberの新ロゴがこんなに支離滅裂だなんて……わけがわからないよ。

 

これって古代中国の通貨でしょ。Uberが中国市場に注力することのあらわれ?

 

確かに日本の我々から見ても、大河ドラマ「真田丸」にも登場する真田家の家紋「六文銭」の一部に見えないこともない。マーケティングエージェンシーであるレッドピークの社長であるスーザン・カントール氏も、なぜUberが認知度の高い「U」マークを捨てたのか疑問に思っているという。

「残念ながらUberの新ロゴは、彼らが思っているほどのコミュニケーション変革をもたらさないだろう」と、カントール氏。さらに付け加えて「なによりこのロゴは、マップアイコンやナビゲーションツールのような機能性も持ち合わせていない。デザインの失敗によって、Uberが本当にコミュニケーションを取りたかった層に届かず、彼らがより大きな戦略的プラットフォームになる機会を損ねてしまうことになるだろう」と、持論を述べた。

2015年にリデザインしたライバル企業「Lyft」のロゴの方が、Uberの新デザインより好評だとする声もあり、今後の動向が注目されるところではある。なお、ロゴと並んでUber新デザインのもうひとつの大きな変化であるフォントについては、Facebookが最近行ったロゴ微調整と同様、よりモバイル端末での見栄えを意識したものになっているという。

Jordan Valinsky(原文 / 訳:ワタナベダイスケ)