新ロゴ策定中のMozilla、候補を投票にかけるも批判の声:「どのデザインもひどい」

勝てない相手なら巻き込んでしまえばいい。

インターネット界は、インスタグラムの虹色グラデーションや、米大統領候補ヒラリー・クリントン氏の青い「H」など、ロゴデザインにケチをつけるのが大好きだ。そこで、考えられるソーシャルメディアでの荒らしを避けようと、ブラウザの「FireFox」を提供するオープンソースプロジェクトのMozilla(モジラ)は、9月から使用される新しいロゴのデザインプロセスに参加するよう、ユーザーに呼びかけている。

だが、Mozillaが期待していたとおりに、ことは進んでいない。

7つのデザイン候補

Mozillaは、英エージェンシーのジョンソン・バンクス(johnson banks)の協力を得て、投票にかける7つの大まかなコンセプトを用意した。投票で選ばれたコンセプトが、もっと洗練されたデザインにまとめられる予定だ。

7つのコンセプトのなかには、電子回路とトライバルデザインにヒントを得た、虹のようにカラフルなアイコン「コネクター(Connector:下図中央上)」や、インターネットのオープンな性質を表す青色と紫色の「オープンボタン(Open Button:下図右上)」といったアイデアがある。

mozilla

Mozillaの7つのデザイン候補

Mozillaは、7つのテーマ候補を2〜3のコンセプトに絞り込んだうえで、デザインの改良作業に進むのをユーザーに手伝ってもらえればと期待している。

Mozillaらしいアプローチ

プロジェクトを率いるMozillaのクリエイティブディレクターであるティム・マレー氏は、公式ブログで次のように書いた。「この先の道筋については、我々にも独自の意見があるし、このなかには最初から気に入っているものもある。しかし、いまは静観し、コミュニティメンバーの『Mozillian(モジリアン)』からMozillaのファン、デザイナー、技術者へと、同心円状に広がる我々のコミュニティが、それらについてどのような反応を示すか、その声に耳を傾けるつもりだ」。

MozillaのWebサイトに掲載された各デザインをクリックすれば、そのデザインの構成をすべて見たり、コメントを残すことができる。非営利団体のMozillaはネットの中立性と透明性を信奉しているので、このオープンソースアプローチは、Mozillaによく合っているように思える。

だが、デザイン会社バイスロイ・クリエイティブ(Viceroy Creative)の創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるデビッド・モーリッツ氏は、デザインの重荷を一般の人々に委ねるのは間違いだと考えている。「これでは、会社のビジョンに対する責任を放棄することになる。ビジョンを顧客と共有するのが同社の役割だ。こういったオープンなフィードバックが適切な分野もあるが、アイデンティティの分野ではありえない」。

ユーザーの反応は芳しくない

7つの候補が気に入らない者もいる。

 

「リボンの折りたたみ」効果を追求したこういうロゴデザインの風潮にはうんざりだ。間が抜けてて見苦しく、すでに使い古されている。

 

「新しいMozillaのロゴはどれもひどい」とTwitterユーザー「@JSonic7」はツイート。

 

ザンクト・パウリ(ドイツのサッカーチーム。ドクロがシンボルマークで、グッズのデザイン性で定評がある)よ、何かデザインしてくれ! 新しいMozillaのロゴはどれもひどい。

 

デザイン会社スマートネット・ソリューションズ(SmartNet Solutions)のクリエイティブディレクターで共同オーナーのジョー・ジェンセン氏も、デザイン案を気に入っていない。説明されないと分からない立体画像と同じで、気が散るデザインもあるとすら考えている。

「Netscapeや主力製品であるFireFoxとMozillaとの歴史的なつながりを反映したデザインがひとつもなくて、少し驚いている」と、ジェンセン氏は語る。

Yuyu Chen(原文 / 訳:ガリレオ)