レッドロブスター、ビヨンセ新曲に登場も「亀レス」でTwitterが炎上

50回目の節目となった、2016年2月7日のスーパーボウルでは、ハーフタイムのパフォーマンスに登場した、世界的なエンターティナーのビヨンセ。そこで彼女が初披露した新曲「フォーメーション(Formation)」は、政治的風刺が盛り込まれた際どい歌詞で、あっという間にインターネット上の注目を集めることになった。

幸か不幸か、その話題曲に登場してしまったブランド企業が、米シーフードレストランチェーンのレッドロブスターだ。ビヨンセは「フォーメーション」の一節で、「When he fuck me good I take his ass to Red Lobster, cause I slay(アイツのファックが最高だったら、レッドロブスターをご馳走してあげる。だって、私はイカしているから)」と歌っているのだ。

たしかに、スラングが多用された歌詞は、広報的な観点からすると、受け入れがたいところもあるだろう。とはいえ、かの「ビヨンセ」が、「スーパーボウル」で披露する「新曲」である。しかも、なんにせよ「ご褒美」として扱われているのだ。一般のブランドであれば、この破格の扱いに歓喜するはずだが、レッドロブスターの反応は鈍かった。

その一方、「Beyhive」として知られる熱狂的なビヨンセファン、そしてTwitterユーザーたちは、同社がこの歌詞について言及するのを、いまかいまかと待ち望んでいたのである。

さあ、みんなが注目しているぞ。レッドロブスターよ。

 

きっと、いまごろレッドロブスターの連中は、ソーシャルメディア・マネージャーに電話して「大至急なんとかしろ。たとえ大切なディナーの予約があったとしてもだ!」なんて、わめいているところなんだろうさ。

 

ツイート通知をオンにして待ってるのにー。レッドロブスター……

 

そして、レッドロブスターが、満を持してツイートしたのは6時間後のこと。しかし、ボケなのか天然なのか、残念ながらその内容はTwitterユーザーの期待したものとは遠くかけ離れたものだった。

 

うふふ、「チェダーベイビスケット」っていい響きだよね。みんなもそう思わない?

 

人々の期待は完全に裏切られた形となったが、この投稿への「いいね」とリツイートは合計3万件近くも集まり、レッドロブスターのTwitterアカウントで過去最大の反響となった。しかし、ビヨンセのファン「Beyhive」たちはこれに納得できなかった様子だ。

そもそもソーシャルメディアの住民たちが返事を待たされることを好まないということも、レッドロブスターがこれだけの不評を買ってしまった理由のひとつだろう。「ロブスター」なのに「亀レス」とは、これいかに。

 

レッドロブスターには期待してた。でもその結果がこれだよ……

 

これがTwitterで「#Formation」の嵐が吹き荒れている真っ最中のツイートならまだ許せた。あれから何時間たったと思ってるんだよ?

 

オマエラ、これだけ時間かけといて、こんなんしか思いつかないのかYO!

 

こりゃ代理店は炎上だな。そいつらを雇った連中もまとめて火だるまだろ。

 

おっせーよ。

 

もう手遅れ。

 

それにしても奇妙なのは、レッドロブスターがこの騒ぎに対応するのがあまりにも遅かったという点だ。この6時間でビヨンセの「フォーメーション」はYouTubeで700万再生を突破していたわけだし、なによりスーパーボウルの週末といえば、ブランド企業にとっては特に顧客の動向を警戒しなければならない時期のはずである。特にソーシャルメディアはクリスマスのような騒ぎになると考えるべきだ。

ソーシャルメディアをないがしろにしたことで、思わぬサンドバッグ状態にされてしまったレッドロブスターだが、同社にとって明るい話題があるすれば、少なくともビヨンセはレッドロブスターが好きであるとわかったことくらいだろうか。

なお、レッドロブスターはその後ビヨンセに感謝の意を表するツイートを投稿した。この打たれ強さたるや、さすが甲殻類といったところである。

 

あなたは必ずや敵を打ち倒すことでしょう。ビヨンセさん、週末はありがとうございました。

 

Jordan Valinsky(原文 / 訳:ワタナベダイスケ)