広告最大手WPPが独自ID構築へ:Google、Facebookに対抗

広告ホールディングス世界最大手WPPのメディアエージェンシーGroupM(グループエム)はデータユニット「[m]Platform」を構築すると発表した。

WPPのプログラマティック広告ユニットのXaxis(ザクシス)のグローバルCEO、ブライアン・グリソン氏が[m]Platformの開発を担当する。

[m]Platformの柱は「[m]ID」。ディスプレイ、モバイル、ビデオ、オフラインCRM、アプリなどのクロスプラットフォームデータをひとつのIDのもとに統合することを目指している。Google、 FacebookのIDが、デバイス保有者の認証に成功しているが、認証から得られる膨大なデータは開放されていない。[m]IDは広告代理店側で両者と同等のIDを構築する試みだ。

リリースによると、さまざまなプラットフォームに分断され、異なる基準で収集されているデータを統合・ビジュアライズするダッシュボードを提供する。オンラインとオフラインのデータ統合、位置情報の活用も視野に入れる。

WPP傘下にはワンダーマン、カンター、ミルウォードブラウンのマーケティングリサーチ企業があり、[m]Platformとのシナジーも目指すという。

企業の多くは断片化されたデータに苦しんでおり、データをスケールさせられないでいる。 [m]Platformにはほかにアナリティクス、メディアプランニングツールも含まれる。

Written by 吉田拓史
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