Facebookの「キャンバス広告」は、動画広告より効果的!?:約3分の滞在時間を獲得したテスト事例

Facebookが2015年6月、カンヌ国際広告祭で発表した「キャンバス広告」

このメニューは、同サービスのニュースフィードに現れ、タップすると全画面に展開する広告だ。ビデオや大型画像、GIFなどのインタラクティブな機能を用いて、ユーザーに訴求できる。パブリッシャープラットフォーム「InstantArticle」に、よく似たメニューといえるだろう。

Facebookによる「キャンバス広告」のテストには、ウェンディーズ、ゲーターレード、スーパー大手ターゲット、百貨店大手メイシーズ、ファッションブランドのマイケル・コースなどが参加。なかでもクルーズ客船旅行サイトのカーニバル・クルーズ・ラインは、このメニューで数分間のアテンションを獲得し、「動画広告よりも好成績」だったことを明らかにした。

カーニバル・クルーズが展開したのは、潜在顧客をターゲットとした「キャンバス広告」。ユーザーは、モバイルのスクリーン全体に繰り広げられるリッチな画像をスクロールし、クルーズ船や寄港先でのバケーションの様子を体験できる。


カーニバル・クルーズ・ラインが実施した「キャンバス広告」

同社によると、この「キャンバス広告」を閲覧したユーザーの50%が、最後までスクロールさせたという。また、この広告の平均滞在時間は、135秒から174秒の間であったそうだ。

「スマートフォンで広告コンテンツにのめり込む体験ができるようになった。クルーズ旅行プランをデジタルな形で構築できる」と、担当エージェンシーであるアーノルド・ワールドワイド(Arnold Worldwide)のソーシャルコンテンツシステム担当アソシエートディレクター、ステファニー・パーカー氏は話している。

ウェンディーズも同様の結果

「キャンバス広告」はローンチしたばかりのため、ユーザーの興味を惹けたというところもあるだろう。だが、カーニバル・クルーズは、オーディエンスの規模こそ小さいものの、ターゲットとしている数千人に訴求できたとしている。

ちなみにウェンディーズの「キャンバス広告」も、カーニバル・クルーズとほぼ同様のエンゲージ結果だったとしている。広告をクリックした人が最後まで閲覧した割合は39%、平均視聴時間は65秒だったという。

絶対的な華やかさがある

「『キャンバス広告』は、あらゆる資産に脚光を浴びせる絶対的な華やかさがある」と、デジタルエージェンシーのVMLのソーシャルチャンネル担当ディレクターを務めるクリスティン・ジョーダン氏(ウェンディーズ担当)。

なお、実施価格はカーニバル・クルーズによると、ほかのFacebookキャンペーンと同額だったという。「我々は少ないコストでコンテンツを消費してくれる人を得られた。ほかの広告以上の結果だ」(同社)。

売上への貢献は未知数

Facebookは「キャンバス広告」のテスト結果を公式発表していない。また、ウェンディーズとカーニバル・クルーズも、エンゲージメントの開始段階の数字は明かしているが、実際のセールスへの効果については触れていない。

「『キャンバス広告』は、これまで不可能とされていた、モバイルのユーザーに没入的な体験を提供できる。初期時点のパートナーによるクリエイティブな実践は、非常に没入を誘う広告となった。テストを拡大するにつれ、いかにキャンバス広告を活用してもらえるか楽しみだ」と、Facebookのプロダクトマネジャー、ザック・ヘンドリン氏は、声明のなかで語る。

Garett Sloane(原文 / 訳:南如水)※[日本版]編集部で加筆・編集した。