創業5年のSnapchat上場へ:今週のデジタルマーケティングサマリー

Snapchat(スナップチャット)の運営会社Snapは新規株式公開(IPO)の準備を進めており、早くて来年3月の上場を目指していると、ウォールストリート・ジャーナルが報じた。関係者によると、上場時の時価総額は250億ドル(約2兆5000億円)と見込んでいるという。 Snapchatはスタンフォード大学の学生だったエヴァン・スピーゲル現CEOらが2011年9月創業。間もなく成長を遂げ、2013年にはFacebookのマーク・ザッカバーグCEOがロサンゼルスのマンションを訪れ、30億ドルでの買収提案をしたが、スピーゲル氏は断ったという。

「基本的には、『おまえらを潰してやる』って話だったよ」と、スピーゲルは振り返る。そして、スピーゲルとマーフィーはオフィスに戻るとすぐに、当時6 人いた社員に1 冊ずつを配るべく、孫子の兵法書を注文したという(Forbes Japan)

Snapchatは今春、6回目の投資ラウンドで18億1000万ドル(約1800億円)を調達。当時の評価額は約180億ドル(約1兆8000億円)と言われた。

Snapchatは英語圏の若年層で急激にユーザーを広げてきた。特長的な動画、画像編集機能が、若者の画像・動画中心のコミュニケーションのニーズを掴んだ。メディアディストリビューション「ディスカバリー」機能では、大手メディア企業がタテ型のスマホにふさわしいクリエイティブに挑戦している。広告商品の幅も拡大し、今後はコミュニケーションツールとしての強みを活かし、さまざまな分野のサービスと連携していく模様だ。

以下、今週のその他のトピック。

■セールスフォースがまた買収

セールスフォースがDMP(データマネジメントプラットフォーム)スタートアップのKrux(クラックス)を7億ドル(約700億円)で買収した。セールスフォースはクラウドサービス内AI(人工知能)の開発を促進するための買収としている。マーケティング関連のデータ源の確保などが目的とみられる。

■Facebookがマーケットプレイスをローンチ

Facebook Marketplace(マーケットプレイス) を米英豪ニュージランドでローンチした。個人間で商品を出品・購入する。ユーザーはフィードに現れた商品を選択し、出品者とチャットで交渉する。先行者のクレイグリスト(Claigslist)と似た仕組みだが、Facebookのユーザーベースとアカウントが効果を発するか。

fbmarketplace

■Twitter月内に事業売却か

Twitterは第3四半期決算を発表する10月27日までに 売却交渉をまとめたいと、同社買収を検討している数社に伝えたと報じられている。現状、入札観測があるのはディズニー、セールスフォース、Googleの親会社Alphabetなど。

■サムスンがSiriの開発チームを買収

サムスンはAppleのパーソナルアシスタントSiriの開発チームだったViv Labsを買収。将来的にサムスンの旗艦機ギャラクシーにパーソナルアシスタントが搭載される見込み。Viv LabsはAppleによるSiriプロジェクトの買収とともにViv Labsを創業。ライバルにジョインしたことになる。

■サタデー・ナイト・ライブがCM時間を28%減

広告リサーチ会社「iSpot.tv.」によると、米大手テレビネットワークNBCは、長寿人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」のシーズン初回のCM時間を28%減らした。CM数は昨年の同時期の番組に対し42から31に減らした。

Written by 吉田拓史