テンセントが世界アプリ収益1、2位を独占:App Annie収益額ランキング

アプリ市場データを提供するApp Annie(アップアニー)は3月7日、2016年の1年間におけるアプリの収益額ランキング上位52社を発表した。アプリで世界一収益を上げているのはテンセントだった。2位のスーパーセルもテンセントグループであり、テンセントがゲーミングアップ収益の上位を席巻していることが伺える(ランキングの詳細はこちら)。

テンセントは昨年6月までにスーパーセルの株式84%取得でソフトバンクなどと合意。モバイル・ゲーム事業はテンセント最大の事業だが、ソーシャル事業、オンラインバンキング事業などの他分野にも大きな収益源をもつ。

App AnnieのCEOバートランド・シュミット氏は同日の記者会見で「2020年までにはアプリに関する支出については、中国が最大の市場になる。欧米日も同様に大きな市場だ。途上国、新興国の成長が見込める。アプリの収益性はGDPだけでなく、一人あたりGDPにも相関性は認められる」と語った。

App Annieの「2016年世界アプリ市場レポート」によると、中国は2015年にiOS App Storeのダウンロード数で米国を追い抜いた。しかし、今年はiOS App Storeの収益でも米国を抜いた。Androidにおける収益を残すのみだ。

シュミット氏は「世界的にゲーム市場の収益が伸びており、日本でもそうだが、ゲーム以外のジャンルでの利用や収益化が進展している」と語った。

世界収益トップ52社にランクインした日本のパブリッシャーは下記。

mixi、LINE、バンダイナムコ、ガンホー、スクエアエニックス、ソニー、COLOPL、サイバーエージェント、DeNA、コナミ、セガサミー、NEXON、GREE、グミ、Marvelous、KLab、Ateam。

日本アプリ/パブリッシャーの月間アクティブユーザー(MAU)ではLINEがトップ。Yahoo! JAPAN、Yahoo! 天気などのヤフージャパンのアプリのほか、マクドナルド、SmartNewsや楽天、クックパッドが上位入り(下図)。

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このMAUのトップグループは広告による収益化を目指す3プレイヤーがいる。Yahooは日本のデジタル広告市場で最大級の収益を上げている(コマースなども展開しているが)。LINEは広告事業の伸びが他事業から突出している状態。広告プラットフォームを整備し、コンテンツ配信の拡大を進め、Yahoo追撃の構えだ。SmartNewsも広告事業の整備を進めている。

Written by 吉田拓史