アドバタジングウィークで見逃せない5つの注目セッション:いよいよ5月30日より開催

来る5月30日から6月2日まで、東京・六本木界隈で開催される「アドバタジングウィークアジア2016」。ニューヨークで2004年にはじめて開催されて以来、今年で12周年を迎える「アドバタジングウィーク」は、広告に関する一大イベントだ。これまでロンドンでも開催されてきたが、アジア圏での開催は今回がはじめてとなる。

日本において広告関連イベントというと、まず「アドテック東京」が思い浮かぶ。両者の違いについては、電通報にて「アドバタジングウィークアジア」の事務局長となる笠松良彦氏が次のように述べている

「アドテックはアドテクノロジーのための祭典ですし、カンヌ、クリオなどのアワードは、いろんな部門はあれど、やはりクリエーティブのための祭典ですよね。つまり、それらは、ジャンルがある程度絞られていて、目的がはっきりとしたシングルテーマのイベントだと思うんです。(中略)一方、アドバタイジングウィークは、シングルテーマイベントの対極です。全部入ってます。アドテクノロジーもあれば、クリエーティブもあるし、メディアもある。広告業、媒体社、コンテンツホルダー、クリエーティブ、すべてのジャンルの人が一堂に会する場なんです」。

4日間に渡って、90を超えるセッションが用意されている、「アドバタジングウィークアジア2016」。あまりに選択肢が多すぎて、戸惑いを覚える方もいるだろう。そこで、DIGIDAY[日本版]的な視点から、注目セッション・おすすめセッションをピックアップしてみた。

メッセンジャー

「テンセント:中国におけるデジタル・マーケティングの進化」Tuesday, 31 May at 11:35 AM Hall A: Keynote Stage
テンセント(騰訊)は、中国のメッセージングアプリ「WeChat(微信)」の運用会社。2011年にリリースされた同アプリは、すでに6億ものユーザーを抱えているという。LINEですら2億弱といわれているので、その巨大さも窺い知れるはずだ。しかも、このアプリ、昨今のメッセンジャーブームに先駆けて、さまざまな機能を備えている。DIGIDAYでも「信じがたいほど未来的なアプリ」と表現したことがあるほどだ。そのCMOであるデイヴィス・リン氏が登壇する、このセッションはメッセンジャーブームの行く末を占ううえで注目度が高い。

動画

「スマホネイティブ世代に刺さる動画マーケティング最前線」Tuesday, 31 May at 1:00 PM A-3: ADARA Stage
国内巨大動画サービス「C Channel」の社長・森川亮氏と「MixChannel」のプロデュサー・福山誠氏が登壇する、このセッションは日本における若者世代の動向を把握するにはうってつけだろう。なにしろ、かたや「C Channel」はキラキラ女子を起用し、ヘアメイクやネイルなどのマニュアル動画を配信して、2016年3月には月間再生回数が1億回を突破。こなた「MixChannel」は、中高生の間で「カップル動画」という一大ジャンルを作り上げ、2015年3月には月間再生数が5億4000万回を突破している。日本の動画メディアの両雄が並び立つ本セッションは、その未来を垣間見るうえでも興味深い。

人工知能

「日本IBM:コグニティブ時代のデジタル・マーケティングと新しい顧客エンゲージメント」Wednesday, 01 June at 9:55 AM Hall A: Keynote Stage
ワトソンを要するIBMは、人工知能(同社的には「コグニティブ・コンピューティング」という)の先駆者だ。2011年にアメリカの人気クイズ番組「ジョパディ!」でクイズ王に勝利した同システムはいまや、人類には想像もつかなかった新しい組み合わせの料理レシピを開発するなどにも挑戦している。セッションの内容は現時点(5月26日)で不明だが、そんな人工知能をいかにマーケティングに用いるのか、気になるところだ。

ドローン

「インターネットが空に飛び出す時代へ〜空間を巨大なディスプレイに〜」Wednesday, 01 June at 12:30 PM Room 4: Workshop Stage
アドネットワーク事業を展開しているマイクロアドは、ドローンを使った「Sky Magic」という広告商品も開発している。きらびやかなLEDを搭載した複数のドローンが夜空に舞い、フォーメーションを組んでアピールするという。リリースしたばかりなので、どのように広告と結びつけるか詳細が見えていないうえに、セッションの内容も現時点(5月26日)で不明だが、まるでUFOの編隊のように一糸乱れぬ統制を保つドローンたちの様子は、一見の価値ありだ。

プログラマティック

「運用型広告クリエイティブの継続的改善を簡単に実現するKAIZEN Adと電通PMPの連携」Wednesday, 01 June at 4:30 PM Room 4: Workshop Stage
クラウドベースでランディングページのデザイン改善を行うKaizen Platformが、バナー広告の分野に進出する。運用型広告が台頭するとともに、フリクエンシーが高まり、クリエイティブの更新頻度も高めなくてはいけなくなった現代に、同社がどのようなソリューションをもたらすのか? また、それが電通PMPと連携することで、どのような効果をもたらすのか? 注目したい。

 

以上、個人的な興味に寄った部分も大きいが、ホットな分野別に5つほどピックアップしてみた。少しでも観覧の参考になれば幸いだ。DIGIDAY[日本版]では、上記セッションにかかわらず、当日の様子もレポートしていく。

Written by 長田真

※DIGIDAY[日本版]は、「アドバタイジングウィークアジア2016」のメディアパートナーとなっております。