広告代理店向け「受かる履歴書」6つの実例 〜クリエイティビティは、こうアピールしろ!

独創性がすべての広告業界は、その求職の申し込みや履歴書提出の際にも個人のユニークさが求められる。そこで今回は、広告代理店に寄せられた特にクリエイティブな履歴書や、優れた自己アピールのアイデアを紹介する。

1. クリエイターの「エゴサーチ」を狙い撃ち

アレク・ブラウンステイン氏は、クリエイティブディレクターたちがエゴサーチ(自分の名前をGoogleで検索)する癖があるのを知っていた。そこで同氏は、休職中だった2010年、名だたるクリエイティブディレクターたちの注目を集めるため、それぞれの名前の検索結果に載せる広告枠を購入。彼らが自分の名前を検索した際に、「Hey,●●●(有名クリエイティブディレクターの名前)」とリンクで呼びかけ、ディスクリプションに「自分自身をGoogle検索するのは楽しいよね。僕を雇うともっと楽しいよ!」と、記した広告を出稿した。

すると予想どおり、広告業界の大手企業から多くの面接を申し込まれる結果となったという。そのなかには、デイビット・ドローガ氏(ニューヨークの代理店、Droga5の創設者)やイアン・レイチェンサル氏(ニューヨークの代理店、Barton F. Grafのクリエイティブディレクター)などの名前も含まれていて、最終的にブラウンステイン氏は、Y&R New York(同じくニューヨークの大手代理店)に就職した。

ちなみに、アドワーズ購入にかかった費用は、たった$6という。

2. 両親の解説つきで経歴を紹介

コピーライターのマキシミリアン・ハッチ氏とアートディレクターのマニュエル・アーバンク氏は、彼らのポートフォリオサイト「MySonDoesAdvertising.com」で、両親に自らの息子たちのことを説明させることにした。息子たちの経歴を述べるのはもちろん、過去の仕事に対する解説まで行っている。

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3. スマートフォンを口にする

フランス人のアートディレクターであるビクター・ペティット氏は、インターンシップ先を探している際、このモバイル体験を用いた手法を取った。アイデアは至ってシンプルで、履歴書代わりに、同じサイズの顔写真を送付。その口元部分にQRコードを掲載し、それをスマートフォンで読み取ると、彼の口元を写した動画が現れ、その口に自己紹介をさせるというものだ。

「以前職探しをしていた時、コミュニケーョン専門の代理店から面接の機会をもらうことは、職探しをするなかで一番難しいと気づいた」と、同氏。「そこで私は、採用担当者が紙の履歴書を読むときに、私自身の声で自分を表現できる履歴書を作成しようと考えた」という。

4. インタラクティブな動画で細かく自己紹介

グレイム・アンソニー氏は、ソーシャルメディアエージェンシーWe Are Socialに履歴書を送付する際、インタラクティブ機能のあるYouTubeで動画を送ろうと決めた。そのなかでは、これまでの経歴や得意分野、受賞した賞の話などをしているが、最後に分岐が現れる。「自己紹介」「ポートフォリオ」「スキル」「時系列」「連絡先」とメニューが表示され、それぞれをクリックすると、個別のテーマのより詳細な自己紹介が続く。

We Are Socialはこれまで見てきたなかで、一番クリエイティブな履歴書であったと評価したが、そのときは残念ながら求人をしていなかった。

5. Amazonそっくりなページで自分を売り出す

フィリップ・ダボスト氏は、自身の名前を売る一番良い方法はAmazonの商品リストページを模倣したページを作成し、自身を商品として売り出すことだと考えた。その結果、驚くほど本物のAmazonページに酷似したサイトができた。

このページ自体は、代理店用の履歴書ではない。しかし、広告やデジタルメディア業界などで、Webプロダクトマネージャーとしてキャリアを積んできたことをうまく自己PRに活かしている。多くの代理店は、この履歴書が送られてきたら、きっと驚くことだろう。

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6. 逆求職申請書

これも直接広告代理店に向けて作成されたものではないが、見事にデジタル業界の仕事を勝ち得た履歴書だ。アンドリュー・ホーナー氏は、プログラミングの仕事を探しているとき、多くの企業に電話や履歴書でアタックを繰り返していた。しかし、この方法に飽きた同氏は、逆転の発想をする。逆に企業たちが、同氏に対して「うちで働いてくれ」と申請するように仕向けることを考えたのだ。

結果として生まれたのが「逆求職申請書(Reverse Job Application)」。ホーナー氏のサイトでは、自身の経歴をストーリーのように語ってあり、その後、採用担当者が求職者に必ず聞くであろう質問を逆に質問している。採用側はホーナー氏にどんな仕事をオファー出来るのかなど、サイト下部に彼に興味のある企業が自身の売り込みをする申請欄も用意されていた。強気で常識を逆手に取ったアイデアといえるだろう。

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Jack Marshall(原文 / 訳:小嶋太一郎)